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2022 Fiscal Year Annual Research Report

患者検体を用いて血中エクソソームPD-L1の放射線治療抵抗性への関わりを検討する

Research Project

Project/Area Number 20K16724
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

玉利 慶介  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30718995)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords放射線腫瘍学 / リキッドバイオプシー / 細胞外小胞
Outline of Annual Research Achievements

放射線治療分野においてはバイオマーカーによる個別化医療は研究があまり進んでいない状況にある。本研究ではそこに焦点を当てて、患者の血液サンプルの 解析を行い、リキッドバイオプシーでのがんの放射線感受性の高さに相関するバイオマーカーの同定を目指した。今年度は研究組織としては、研究責任者である玉利慶介が、学部学生2名、大学院生1名を研究指導しながら4人で進めた。 マウス実験として、マウス悪性黒色腫細胞株B16BL6をC57BL6マウスに移植したのちに、PD-L1 強発現エクソソーム、低発現エクソソームを投与し、腫瘍の放射線 感受性に変化がないかを確認しようとしたが、エクソソーム投与時に、マウスに肺塞栓(おそらくエクソソームが凝集したため)が起こり、死亡するマウスが発生し、予定通りの実験ができなかった。
一方で、研究期間を通して患者の血液サンプルは順調に収集することができた。臨床検体の実験としては、2021年度に癌患者の血漿サンプルを用いて、ELISA法で可溶性PDL1、Exosomal PDL1の定量を予備実験を行い検討し、検出する実験系を確立した。2022年度には、癌患者のエクソソームPDL1濃度と放射線治療後の予後(局所再発率や全生存率)に関連がある かどうかについて解析を行った。その結果、最もサンプルの集まっていた頭頸部癌の放射線治療前の血漿を用いて、血漿中のexosomal PDL1の濃度が高い症例では、放射線治療後の再発しやすさと統計学的に有意な相関がみられた。他の癌については検討が不十分ではあるものの、本研究期間において癌の放射線治療後のリキッドバイオプシーができる可能性が示唆されたことは大変有意義な結果であった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 血中PDL1測定による頭頸部癌患者の根治的放射線治療後の予後予測の可能性2022

    • Author(s)
      玉利 慶介、一色 蓮、皆巳 和賢、立川 章太郎、林 和彦、平田 岳郎、瀬尾 雄二、礒橋 文明、小泉 雅彦、清水 伸一、小川 和彦
    • Organizer
      日本放射線腫瘍学会第59回生物部会学術大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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