Development of dose audit system for proton radiotherapy

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 20K16745
• Research Institution: National Institutes for Quantum and Radiological Science and Technology
• Principal Investigator: 張 維珊 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 放射線防護情報統合センター, 博士研究員(任常) (40610960)
• Project Period (FY): 2020-04-01 – 2023-03-31
• Keywords: 陽子線治療 / 水吸収線量 / 第三者評価システム / 蛍光ガラス線量計 / Al2O3:Cr熱蛍光線量計

Outline of Annual Research Achievements

本研究では、蛍光ガラス線量計及び二次元線量分布測定可能なAl2O3:Cr熱蛍光線量計を利用して、陽子線治療における水吸収線量の第三者評価システムを開発することを目的としている。
一年目は、① 測定システム設計（固体ファントム用のスケーリング係数算出及び固体ファントム作成）と② Al2O3:Cr熱蛍光線量計がLETによる線量応答特性調査を予定していました。
測定システム設計に関して、スケーリング係数の算出ができ、試作のファントムを作成しましたが、コロナによって実測の検証実験を行うことができなかったため、スケーリングの適切性の評価ができません戦した。これらの実験を今年度に行う予定です。
また、Al2O3:Cr熱蛍光線量計がLETによる線量応答特性調査についても、コロナによって予定していた実験を一回しかできなかったため、線量計のLET依存性はある程度の傾向が見えたが、依存性をモデル化に不十分のため、追加の実験が必要となっている状況です。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナによって予定していた実験を三分の一しか行えなかったため、進捗がやや遅れています。

Strategy for Future Research Activity

今年度は、主にモンテカルロシミュレーションによる陽子線線質計算が予定していたので、前年度の実験を合わせて実施する予定です。そして、来年度の複数陽子線治療施設での実測に向けて、今年度の後半に固体ファントム製作の追加及び施設への連絡を行う予定です。

Causes of Carryover

一年目に予定していた実験を予定通り行うことができず、次年度に行うことになったので、設備備品などに次年度に持ち越して使用する予定です。
また、当初予定していた学会発表も実験結果がまだ十分でないため、今年度に持ち越して学会発表する予定です。