2021 Fiscal Year Research-status Report
MRIによる多角的血流情報を用いた卵巣腫瘍悪性リスク・組織型予測システムの構築
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20K16752
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
高田 章代 千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (20791990)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 卵巣腫瘍 / Ultra-fast Dynamic MRI / IVIM |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度、研究代表者の高田は、当院で手術された卵巣腫瘍のMRI画像、病理、臨床データの収集を行い、画像から得られた血流情報の解析を開始した。 画像については、前年度確立したプロトコールで、良性から悪性全ての卵巣病変に対して、引き続きUltra-fast DCE MRIおよびIVIMを撮像して、データを得た。 病理については、悪性/境界悪性/良性および組織型データ収集だけでなく、可能な限り、病理医・婦人科医とともに卵巣腫瘍の肉眼所見、病理組織像を確認している。その場で画像との対比を行い、悪性腫瘍については良性/境界悪性成分の有無や分布についても確認している。 臨床データについては、腫瘍マーカー(血中および腹水中)、手術方法、化学療法のレジメンおよび回数を収集している。また、撮像からある程度時間の経過した症例に関しては、予後データの収集を開始した。再発時期(画像での確認および腫瘍マーカーの推移)、再発部位のデータを収集している。 解析に関しては、血流解析用ソフトを用いた解析手法について検討を重ね、解析方法を確立した。実際の症例に適用し定量値の抽出を行っている。また、類似の解析を行っている他論文からの情報収集を行っている。 また、国際磁気共鳴学会:International Society of Magnetic Resonance in Medicine(ISMRM)、腹部放射線学会で発表、その他日本医学放射線学会やJSAWI等複数の学会に参加し、情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画自体は概ね計画通りに進行しているが、新型コロナウイルス感染症の流行により、症例数が予定していた数に達していないため。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、血流解析で得られたデータと病理・予後データとの対比を行い、組織型・悪性リスクを推定するシステムの作成を目指す。
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Causes of Carryover |
2021年度は、新型コロナウイルス感染症の流行により、国際学会への現地参加ができなかったため、学会参加のための旅費に余剰が生じた。2022年度、論文投稿費用に充てたいと考えている。
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