2020 Fiscal Year Research-status Report
心筋虚血評価に最適な低侵襲心筋CT perfusion検査の開発と臨床応用
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20K16760
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
田邊 裕貴 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教(病院教員) (70836189)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Dynamic CT perfusion / Coronary artery disease / Myocardial perfusion / Noise reduction / Filter / Iterative reconstruction |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、Dynamic CT perfusion(CTP)に特化したノイズ除去フィルターである4D-similarity filter(4D-SF)の心筋CTPにおける有用性を検討した。その結果、4D-SFを併用することで心筋血流flowの定量値を変えることなく画質を改善することができることを確認した。次に、心筋Dynamic CTPにおける4D-SFの被ばく低減効果について、ノイズシュミレーションを用いた検証を行った。その結果、4D-SFを用いることで画質や心筋血流flowの定量値を維持したまま従来より50%程度の被ばく低減効果を得られることを確認した。上記の結果を参考にしつつ、Boost scanを併用した心筋Dynamic CTPの撮影プロトコルを確立した。その他、心筋Static CTPのデータとテストインジェクションデータおよびファントム実験のデータから新たな心筋Static CTPの定量指標:simulated enhancement ratio(SER)を算出し、その臨床的な妥当性の検証についても同時に実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初検討を予定していた4D-SFのノイズ低減効果および被ばく低減効果についての検証、Boost scanを併用した心筋CTP撮影プロトコルの確立、Static CTPの新たな定量指標であるsimulated enhancement r atio(SER)の開発と検証においては、それぞれの進捗状況は良好であるが、虚血性心疾患症例におけるStatic CTPとDynamic CTPの診断能の比較検証においては、 昨年度から続くパンデミックの影響もあり、症例数の減少が著しく、他病院との連携も難しい状況であるため、当初のCTP実施予定件数よりも少ない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度については、昨年度にまとめた心筋Dynamic CTPにおける4D-SFの被ばく低減効果について論文にて公表する予定である。また、SERの臨床的妥当性についても結果がまとまり次第、学会および論文などで公表予定である。また、症例数については引き続き関係他科とも連携し、Boost scanを併用した心筋CTP撮影プロトコルの実施を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
パンデミックの影響もあり実施件数の減少、学会の中止やオンライン開催による学会関連費の減少のため当初予定したよりも使用額が減少した。翌年度には、研究実施および論文作成の為の統計解析ソフトなどの備品購入、英文校正などの費用、学会参加の為の旅費などに使用する予定である。
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Research Products
(2 results)