2021 Fiscal Year Research-status Report
乳癌のサブタイプ分類に対するmultiexponential拡散解析の研究
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20K16766
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
小川 正樹 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (40773643)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | multiexponential拡散解析 / 乳癌の症例収集 |
Outline of Annual Research Achievements |
症例収集について現在浸潤癌、非浸潤癌が併せて240例程度集まった。バイオマーカーとの対比についてはもう少し症例数がいるとはいえ、前述の鑑別についてのmultiexponential拡散解析の有用性を示すにはひとまず十分である。 multiexponential拡散解析の手法は多数あるが、拡散スペクトラム解析のプログラムが完成したとのことで協力者から連絡をうけ、現在は詳細なパラメーター決定に付き文献検索、少数での予備解析を行っている。併せて行うDKI解析についてはプログラム完成済みで順次解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していたバイオマーカーの鑑別とは異なるが、十分な多数症例でまずは浸潤癌、非浸潤癌を、これまでほとんど報告がない拡散スペクトラム解析で解析することで、multiepxonential拡散解析の有用性をより詳細に評価することが可能である。よって当初の計画よりやや下方修正するとともにより有用な解析を行うことができ、(2)とした。
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Strategy for Future Research Activity |
10例程度でスペクトラムのグラフを出力し、exponentialモデルの次元数、閾値を検討する。そして最終的なパラメーターを決定し、乳癌の浸潤癌、非浸潤癌について全ての病理が揃った後、解析を行い、出力されたマップで病変部分の各種パラメーターの測定を行う。そして複数算出されたパラメーターより統計学的に鑑別が可能かどうか検定を行う。
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Causes of Carryover |
ノートPCが故障し購入せざるを得なかったために前倒し申請を行ったが、コロナ禍のために学会に行けず支出が抑えられ、前倒し分の余剰が生じ、次年度使用額となった。次年度は論文執筆、さらに学会参加も積極的に行うため全体としての使用額に余剰は生じない予定である。
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