2022 Fiscal Year Research-status Report
Therapeutic effect of immune checkpoint inhibitors using FDG PET in lung cancer
Project/Area Number |
20K16826
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
石村 茉莉子 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (60730348)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 18F-FDG PET / 肺癌 / 免疫チェックポイント阻害剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
肺癌における免疫治療はProgrammed cell death-1 (PD-1)を標的とした治療が確立されている。そのligandであるProgrammed cell death-ligand 1 (PD-L1)は予後予測因子や治療効果予測因子として期待されており、PD-L1発現の予測を行うことには臨床的意義がある。肺癌の診断と効果判定において18F-FDG (FDG) PET検査は有用である。FDG PET検査では糖代謝を評価出来る。PD-L1はglucose transporterや解糖系酵素と関連しているという報告がある。 非小細胞肺癌のPD-L1発現とFDG PETのテクスチャー指標の関連を検討した。対象はFDG PET/CTを施行した治療前非小細胞肺癌85例である。原発巣のFDG集積から31テクスチャー指標を測定し、PD-L1の tumor proportion score (TPS)との相関を検討した。結果としてPD-L1のTPSと21テクスチャー指標(Homogeneity、Energy、Contrast、Entropy、など)の間に有意な相関がみられた。結論としてFDG PETによる腫瘍のテクスチャー指標は非小細胞肺癌のPD-L1発現の代替指標となりうる可能性がある程度示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
免疫チェックポイント阻害剤が予定される肺癌患者に、PD-L1発現の有無を治療前に判断している。これら患者に対し、18F-FDG PET検査が実施出来ている。しかし、治療効果判定のための治療前と治療途中に行う18F-FDG PET検査は少ない。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はPD-L1発現の有無と18F-FDG集積の関係を調べた。その結果、PD-L1発現とSUVには有意な関連が示唆された。症例数を増やし、さらに検討を行う予定である。また、PET評価として、SUV以外に体積評価であるMTV(metabolic tumor volume)やTLG(Total lesion glycolysis)を検討していく予定である。そして、引き続きテクスチャ解析による不均一性評価を行う予定である。治療効果判定のための、治療途中での18F-FDG PET検査も可能であれば実施していく予定である。また、予後評価として、生存率や無増悪生存期間などとの関係も調査していく予定である。
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Causes of Carryover |
予定していた学会出張が取りやめになったため(使用計画) 学会出張費に充てる
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Research Products
(1 results)