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2020 Fiscal Year Research-status Report

Usefulness of CRISPLD2 protein for neonatal chronic lung disease

Research Project

Project/Area Number 20K16857
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

柴田 直昭  島根大学, 医学部, 特別協力研究員 (60633138)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
KeywordsCRISPLD2
Outline of Annual Research Achievements

新生児慢性肺疾患(CLD)は、早産児が、肺の未熟性、炎症、酸素毒性などの複数の要因で発症する疾患である。確立した治療法がないため、現在でも致死率や合併症率が高く、有効性と安全性を兼ね備えた治療法の開発が必要である。そこで、我々は肺の形成と抗炎症作用の両方に効果を発揮するが、高濃度酸素状態で産生が低下するCRISPLD2タンパクを用いてCLDへの有効性だけでなく、作用機序と適切な投与方法も明らかにする。本研究戦略は、ヒトへの臨床応用を行い、CRISPLD2がCLDの標準的治療を目指すとともに、CLD以外の難治性肺疾患への適応拡大にもつなげることで、難治性肺疾患の新規治療薬の開発につなげることが目標である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

CRISPLD2の全長のcDNAを作成した後、pcDNA Vectorに搭載した。このVectorを293T細胞に導入して、培養上清中のCRISPLD2タンパクを精製した。
次に、リポサッカロイド(LPS)で3つの気管支・肺組織の細胞株(A549, Calu3, MRC5)に投与して炎症性サイトカインが上昇することを確認した。その後、CRISPLD2タンパクを投与して、抗炎症作用をデキサメサゾンと比較して検討した。その結果、デキサメサゾン(DEX)では明らかに炎症性サイトカインが低下するが、CRISPLD2タンパクでは抗炎症作用を認めなかった。そのため、現在、CRISPLD2タンパクの投与量やCRISPLD2高発現細胞株を用いて、抗炎症効果を確認している。

Strategy for Future Research Activity

CRISPLD2の投与方法などを変更して、抗炎症作用、繊維化抑制能、抗酸化作用および肺組織の再生能(遺伝子発現、Western blotting、免疫染色)、遊走能(ボイデンデンチャンバーアッセイ)を評価する。繊維化抑制能、抗酸化作用および肺組織の再生能(遺伝子発現、Western blotting、免疫染色)、遊走能(ボイデンデンチャンバーアッセイ)を評価する。
新生児ラットをLPSで刺激後にCLDモデルラットを作製する。CRISPLD2を投与後、生存率と体重を検討する。また、肺組織の形態を平均肺胞径、HE染色などを測定して肺形態を評価する。さらに、免疫染色により、肺の繊維化、アポトーシス、肺胞上皮の再生などを検討する。

Causes of Carryover

細胞株の購入経費が予定より安価に購入できたことにより、次年度の使用額が生じた。この費用は次年度に行う消耗品に使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] NDUFAF6遺伝子変異はfetal akinesia deformation sequenceと先天性乳び胸の原因になる.2020

    • Author(s)
      柴田 直昭, 山本 慧, 吾郷 真子, 竹谷 健
    • Organizer
      第123回日本小児科学会学術集会

URL: 

Published: 2021-12-27  

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