2020 Fiscal Year Research-status Report
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20K16860
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
宮崎 恭平 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (70769497)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 慢性肺疾患 / RSウイルス / 高濃度酸素暴露 |
Outline of Annual Research Achievements |
RSウイルスは乳幼児の気管支炎の主要な原因ウイルスである。早産児の合併症である慢性肺疾患(BPD)児はRSV感染により重症化することが知られているが重症化のメカニズムは知られていない。R2年度は慢性肺疾患マウスモデルにRSVを感染させ、慢性肺疾患マウスのRSV感染モデルを作成し、感染後の体重変化と炎症反応を検討した。生後12時間以内のBALB/c新生児マウスを大気下と95%酸素下に7日間暴露し、コントロールマウス、慢性肺疾患マウスを作成した。それらを5-6週令まで飼育した。RSV A2株をHep-2細胞で培養し、-80℃保存しておいたものを使用し、1×10(8乗)pfu/mLのRSVを10uLずつ経鼻的に感染させた。連日体重を測定し、コントロール群とBPD群で比較した。感染後2、4、6日のマウスから肺を採取し、mirVANA-microRNA isolation kitを用いてRNAを抽出した。定量的PCR法を用いて、IL-1β、IL-5、IL-6、IL-17a、IL-33、IFN-γ、MCP-1 mRNAを測定した。コントロールに比べ、BPD群で感染後1、2日目の体重が有意に低下した。また、コントロールに比べ、BPD群でIL-1β、IL-6、IL-17a、IFN-γが感染後2、4で増加していた。本年度の研究ではRSV感染により、BPDモデルである高濃度酸素暴露群では炎症反応が増強していることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
高濃度酸素暴露により新生児慢性肺疾患マウスモデルを作成し、さらにRSウイルスを感染させることで慢性肺疾患RSV感染マウスモデルを作成することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降は、BPD-RSV感染モデルにける重症化メカニズムを明らかにするため、関与しているmicroRNAを同定し、これを標的microRNAとして、促進剤、抑制剤を用いて、in vitro、in vivoで解析を行う。また、ヒトでの解析も進めていく。福島県立医科大学小児科に入院したRSV罹患児、非罹患児の気道吸引物を用いてmicro array解析を行い、マウスの結果と合わせ、重症化の標的micro RNAを同定していく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染のため、使用予定であった旅費が支出できなかったことと動物実験にかかる費用が予定より下回ったため次年度使用額に繰越した。次年度は旅費として計上する予定。
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Research Products
(1 results)