2022 Fiscal Year Research-status Report
Effects of transient alcohol exposure to the fetus in early pregnancy on brain development
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20K16908
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Research Institution | Central Institute for Experimental Animals |
Principal Investigator |
圦本 晃海 公益財団法人実験動物中央研究所, マーモセット医学生物学研究部, 研究員 (80806985)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | マーモセット / FASD / 胎児性アルコールスペクトラム障害 / 胎児脳血流 / 胎児発生 / 超音波エコー |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠中の母親の飲酒は産仔の中枢神経系機能障害を伴う胎児性アルコールスペクトラム障害(Fetal Alcohol Spectrum Disorders: FASD)を引き起こす。先行研究から、胎児へのアルコール暴露は脳の動脈や、微小毛細血管へ影響することが報告され、中枢神経障害との関連が疑われている。しかし、妊娠発覚前にあたる妊娠初期の一過性の飲酒がその後の胎児の脳発生に与える影響は明らかではない。本研究は非ヒト霊長類の胎生期の血管形態と血行動態の評価法を確立と、妊娠初期のアルコール暴露による胎生期全体を通じた脳の血行動態変化を明らかにし、さらに血行動態の変動と脳構造異常の関連性を明らかにすることを目的とする。令和4年度は、1頭2回の妊娠がえられたため、各週の胎児の超音波エコー検査による血流の描出方法の検討と心拍数と流速の測定のデータ収集を進めた。前年度同様に排卵後75日齢からは頭部の血流の描出が可能だったため、令和4年度は心拍数と流速の測定を75日目から実施できた。経時的に観察することで、心拍数が80日目を目指して一度上昇し、120日目あたりにピークを迎え、その後緩やかに減少していくこと、一方で血流は80日目に一度上昇し、その後一定値を取るが、120日目付近で更に上昇する段階的な増加をすることがわかった。また、胎児の脳血管の3次元化のために、Magnetic Resonance Angiography (MRA)予定している。血流の測定は無麻酔下で撮影することが望ましいため、腹部の圧迫の少ない形状の専用の保定器を作成、改良した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2個体の妊娠個体が得られ、これまでの例と併せて3例脳血管の描出が可能だったため、局所血流の描出、測定法は確立できた。更に、血管走行の把握のためにMRAの測定に向けた準備を開始しており、妊娠個体をMRI装置内 で非侵襲的に保定するための腹部に負担のかかりにくい専用の保定器を設計、作成した。
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Strategy for Future Research Activity |
健常胎児を使用した脳血流の循環評価を令和3年度に引き続き行う。令和5年度も1頭の妊娠動物を獲得し、継続的に超音波エコー検査を実施する。更に、MRI用 保定期への馴化も完了させ、覚醒下のMRI撮影を実施する。MRI撮影時に体動がある場合にはMRI用の保定器の改良を行う。
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Causes of Carryover |
covid-19の影響で参加学会がオンライン開催となった。そのため、旅費等の出張費が必要なくなったため、繰越となった。 マーモセットの妊娠個体を獲得することができたため、マーモセットの新規購入を行わなかった。そのため、繰越が生じた。
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Research Products
(4 results)