2022 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of early detection methods for lethal arrhythmia related to anticancer drugs in pediatric cancer survivors
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20K16928
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
武口 真広 大分大学, 医学部, 医員 (10457632)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 心室再分極 / Tpeak-end/QT / 学校心臓検診 / 小児急性リンパ芽球性白血病 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、それまでに作成した学校心臓検診の健常児(小学1年、中学1年)の心電図から解析した致死性心室性不整脈を早期に検出する心室再分極の指標であるTpeak-endやTpeak-end/QTの年齢別正常値と、大分大学医学部小児科でアントラサイクリンを使用した化学療法を行った小児急性リンパ芽急性白血病の17例の同指標の治療前から治療後の長期経過の解析結果をまとめ、英語論文化し、英語雑誌への投稿を進めた。2022年度はアクセプトには至らなかったが、2023年度初めに再度別の雑誌に投稿すべく準備を進めた。 次の研究として、これまでは手動の心電図計測でデータを集積したが、スクリーニングの意味においては自動計測に上記指標を組み込みたいので、手動と自動の差を確認すべく、自動計測できるPCのQTdソフト(QTD-2)と心電図(ESP-350)を購入した。2023年度に同ソフトによる学校心臓検診の健常児の解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
論文の投稿、受理に時間を要しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
次の研究として、これまでは手動の心電図計測でデータを集積したが、スクリーニングの意味においては自動計測に上記指標を組み込みたいので、手動と自動の差を確認すべく、自動計測できるPCのQTdソフト(QTD-2)と心電図(ESP-350)を2022年度に購入した。2023年度に同ソフトによる学校心臓検診の健常児の解析を行い、手動計測値との比較を行う。 また、上記英語論文を完成させ、publishする。これをもとに、JACLSに所属する他施設の小児ALLのchildhood cancer survivorの同様の解析を行い、心室再分極の指標の臨床的意義を追求する。
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Causes of Carryover |
論文のアクセプトに時間がかかっていることと、COVID19感染による県外の他施設へ直接出向してのデータ収集や県外の学会等への参加に制限があり、次年度使用が生じた。2023年度は、引き続き論文投稿を続けることと並行して、県外の協力施設への直接出向や学会での発表を行うために使用する予定である。
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