2021 Fiscal Year Research-status Report
早産児脳傷害の包括的病態解明と神経再生促進技術の開発
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20K16933
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
川瀬 恒哉 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (60745933)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脳室下帯 / 神経新生 / シングルセル遺伝子発現解析 / メタボローム解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度には共同研究者であるコペンハーゲン大学のKhodosevichらとシングルセル遺伝子発現解析について情報解析を進めた。マーカー遺伝子の発現パターンから、脳室下帯に存在する複数の細胞種を異なるクラスターとして同定した。それぞれの細胞種において、正期出生や早産によって発現が変動する遺伝子を抽出した。また脳室下帯の連続ブロック表面走査電子顕微鏡的解析におけるセグメンテーション作業を継続して行った。さらに、共同研究者である名古屋大学の財津桂准教授とシングルセル遺伝子発現解析とメタボローム解析との統合解析の手法を確立した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究者とのオンラインミーティングを積極的に導入し、十分な進捗が得られている。動物実験についても順調に実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度はシングルセル遺伝子発現解析とメタボローム解析との統合解析で得られた候補分子をターゲットとし、出生前後の神経幹細胞における機能実験を行う。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染拡大のため一部の学会がオンライン参加となり旅費が予定より少なくなった。次年度使用額は分子実験試薬などの購入にあてる予定である。
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