2023 Fiscal Year Research-status Report
膵液内cfDNAを用いたゲノムシーケンスによるIPMN組織亜型の分子病理学的解析
Project/Area Number |
20K16978
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
小林 敏一 山形大学, 医学部, 助教 (60772944)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | IPMN / IPMN組織亜型 / ゲノムシーケンス |
Outline of Annual Research Achievements |
ERCPを施行するIPMN症例が年間20-25例、内科的精査を施行した後に外科にて手術を施行されるIPMN症例が年間10-15例と計画していたが、膵癌手術症例の増加に伴うIPMN手術症例の相対的な低下や手術適応となるIPMN症例数の低下が認められており、新規のIPMN手術症例はこれまで同様に想定より少ない状況となっている。しかし、少数例ではあるが、2023年度時点で約30症例(2023年度まででは23症例)のIPMN症例から回収した膵液からcfDNAを抽出できている。ただ、手術件数は極わずかの増加にとどまっている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ERCPを施行するIPMN症例が年間20-25例、内科的精査を施行した後に外科にて手術を施行されるIPMN症例が年間10-15例と計画していたが、膵癌手術症例の増加に伴うIPMN手術症例の相対的な低下や手術適応となるIPMN症例数の低下が認められており、新規のIPMN手術症例はこれまで同様に想定より少ない状況となっている。しかし、少数例ではあるが、2023年度時点で約30症例(2023年度まででは23症例)のIPMN症例から回収した膵液からcfDNAを抽出できている。ただ、手術件数は極わずかの増加にとどまっている。
|
Strategy for Future Research Activity |
採取した膵液からのcfDNA抽出は定性定量ともに良好な結果であったことは確認出来ている。このcfDNAは順に次世代シーケンサーによるゲノム解析を行なっており、ERCP時・経鼻膵管ドレナージチューブからの膵液(ENPD膵液)、術後検体から直接回収した膵液(術後検体膵液)など、異なるシチュエーションであってもいずれの回収膵液からもゲノムシーケンスは可能であることも確認している。症例数増加が微増であったものの、今年も引き続き症例数を増やしながら、これまで膵液から回収したcfDNAとともにさらに蓄積した手術症例のFFPE検体からDNAを抽出し、2024年秋頃を目処に次世代シーケンサーを用いてシーケンスを行い、研究成果をまとめていく予定である。また、国内外の学会にて研究内容を発表する予定である。
|