2021 Fiscal Year Research-status Report
NAFLD in university students with obesity
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20K17013
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
齊藤 朋子 千葉大学, 総合安全衛生管理機構, 助教 (80747436)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 若年者 / 脂肪肝 / NAFLD / 肥満 / 運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、学生を対象とし、近年指摘されている肥満と腸内細菌との関連性や体脂肪量・骨格筋量といった体組成とNAFLDの関連性に着目し、若年者の肥満とNAFLDの現状について明らかにすべく解析を行った。対象は18 歳以上 25 歳未満の者で研究の趣旨を理解し同意した者(未成年者は保護者の署名を取得) 。持病や内服がある者は除外した。 被験者の募集方法は、総合安全衛生管理機構のホームページへの掲載、学内へのポスター掲示、学生掲示板への掲示をもって行った。検討項目は以下の通りであった。 〇臨床情報:年齢、性別、身長、体重、体組成、飲酒量、既往歴、内服薬、家族歴、 生活習慣などの情報 〇臨床検査:AST、ALT、ALP、γ-GTP、総ビリルビン値、血清アルブミン値、血清 クレアチニン値、プロトロンビン時間、総コレステロール、HDL コレステロール、LDL コ レステロール、中性脂肪、ヘモグロビン A1c、総胆汁酸量、フェリチン値、白血球数、ヘモグロビン値、血小板数、HBs 抗原、HCV 抗体、腫瘍マーカー(AFP)、肝線維化マーカー(4 型コラーゲン 7s)、アディポカイン(レプチン,アディポネクチン)、エンドトキシンなど。 〇腸内細菌叢解析:糞便から腸内細菌のゲノム DNA を抽出し、次世代シークエン サーを用いて、細菌 16S rRNA を解析し、腸内細菌を同定した。 本研究は、千葉大学総合安全衛生管理機構の研究倫理審査委員会において承認されており、倫理面でも十分配慮した。コロナ禍で休講期間中もあり被験者のリクルートには相当難渋したが、期間中に87名(男52名、女35名)の学生が研究に参加した。血液、糞便の検体はいずれも外部の検査会社に提出し、結果が提出されている。これを元に解析を現在解析を進めている最中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
被験者のデータの収集が完了し、検体の外注、結果の到着が完了しそれを元に解析が進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
被験者のデータ収集が完了しており、これをもとに解析を行う。その際は条件を様々に変え、解析を行う。 得られた結果を論文化、学会発表を行う。
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Causes of Carryover |
2020年度分の予算から400,000円の前倒し請求を行ったが、結果的にこれを使用しなかったため、次年度使用額はマイナスにならない。 現在の結果をもとにデータの研究発表と論文化を行っていくとともに、得られた知見をいかして肥満学生に対する実際の指導を行っていく。 発表、解析、追加検査などに次年度予算を使用する。
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