2021 Fiscal Year Research-status Report
蛍光活性化タンパク質を用いたB型肝炎ウイルス検出系の構築とその応用
Project/Area Number |
20K17042
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
姫野 美沙緒 東京大学, 定量生命科学研究所, 特別研究員 (80706416)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | B型肝炎ウイルス / レポーター / 肝硬変 / 抗HBV薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では蛍光活性化タンパク質(Y-FAST)を用いたB型肝炎ウイルス(HBV)検出系の構築とその応用を目指している。当該年度ではY-FASTを導入した組換えウイルスのパッケージングについて密度勾配遠心法を用いて詳細に調べた。Y-FAST導入ウイルス粒子のDane粒子は野生型のウイルスと同じ画分に検出された。また産生されたウイルス量は異なる組換えウイルスであるHBV/NLと同程度であった。しかし、感染後の細胞に蛍光活性化化合物を添加したところ、感染を検出するに至らなかった。これは感染効率および、感染後のタンパク質発現量の問題と考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
作製した組換えウイルスは感染効率あるいは感染後の複製効率が悪いことがわかり、感染細胞の検出が困難であった。ベクターの構築や検出感度を見直す予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
HBV PreS1領域の11アミノ酸を欠損した株では感染効率が上がることが報告されている。本研究においても欠損株を作製するなど、感染効率を向上させることで改善を試みる。また、トランスフェクションにより初めにHBVを産生する細胞における産生量を増加させるための培地条件等についても検討する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症感染拡大により、研究所の方針や、物品の納品困難等の影響が生じ、研究の進捗に遅れがあった。次年度以降、使用予定の物品を早期に発注すること等により予定の研究を進める。
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Research Products
(3 results)