2020 Fiscal Year Research-status Report
下肢動脈の末梢閉塞性動脈疾患に対する血管内治療後の血管における病理学的検討
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20K17097
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
鳥居 翔 東海大学, 医学部, 助教 (80816570)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 下肢閉塞性動脈硬化症 / 重症下肢虚血 / 経皮的血管形成術 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、血管内治療後にも関わらず下肢切断、もしくは病理解剖となった検体を集め、治療後の血管を病理学的に検討する事で、現在本邦で使用可能なデバイスの問題点を明らかにする事で、次世代のデバイス開発を促し、ひいては下肢動脈の末梢閉塞性動脈疾患を有する患者の下肢切断数の減少、予後改善を目指す事が目的である。 研究開始後、現時点で31肢の検体を収集し、合計で1149枚の病理標本を作成し、現在詳細に評価中である。 諸外国と比べ、本邦においては透析患者が血管内治療を受ける割合が高い事を反映し、当研究室で収集した検体も約半数は透析患者から採取したものであり、透析患者と非透析患者での動脈効果の進行の違いについて焦点を絞って評価をしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記の通り、現時点で31肢の検体を収集し、合計で1149枚の病理標本を作成しており、病理学的な評価を開始するには十分な数の検体が集まっている。
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Strategy for Future Research Activity |
血管内治療後の検体は集まって入るものの、血管内治療を行った部位に関しては検討するのに十分な数が集まっているとは言えない状況である為、引き続き本研究を学外にも周知していく。 また、現時点で作成した標本については検討中であり、そちらに関しては本年度中に論文投稿を目指す。
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Causes of Carryover |
2020年度はコロナの影響で検体の収集が通常よりも滞った経緯もあり、検体を収集し、病理標本を作成していく上で必要な経費が想定よりも少なかった事に加え、元々所有していた物品を使用していた為に物品費がかからなかった。2021年度はその分の物品も購入予定である。
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