2020 Fiscal Year Research-status Report
カルモジュリンキナーゼを標的としたインフラマソーム制御による新しい心不全治療
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20K17119
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
末冨 建 山口大学, 医学部附属病院, 診療助教(4日/週) (40749842)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | カルモジュリン依存キナーゼ / インフラマソーム / 細胞外小胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、培養心筋細胞へのカルシウムカルモジュリン依存性キナーゼ(CaMKII)遺伝子の過剰発現あるいはRNA干渉による発現抑制(ノックダウン)によって、Caspase-1活性などのインフラマソームシグナルの変化や、培養液中の細胞外小胞を詳細に解析したほか、マクロファージとの非接触性共培養による影響を観察した。その結果、心筋細胞内のCaMKII由来のシグナルが様々な経路を介して他の細胞の反応を惹起していることが見出された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
心筋細胞から発生したインフラマソームシグナルが、心筋間質に存在する他の細胞に波及することが示された。ただしその伝達経路は、想定されていたIL-1βやIL-18を介したもののみではなかった。そのため主な経路を検証する必要性や、非心筋細胞側を治療標的として検討することなど、新たな課題が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の追加検証を踏まえ、得られた知見がin vivoにおいても立証可能か否かを臓器特異的遺伝子組み換えマウスを用いて明らかにすることで、心不全の治療標的としての可能性を検討する。
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Causes of Carryover |
新規遺伝子組み換えマウスの作成に時間を要しており来年度使用となったため。
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