2020 Fiscal Year Research-status Report
小児がんサバイバーにおける心血管病変とDNA損傷との関連
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20K17123
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
八重樫 大輝 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (50866225)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 小児がんサバイバー / DNA損傷 / 心血管疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、小児がんサバイバーにおける心血管疾患の成因としてのDNA損傷の役割を明らかにするため、小児がんサバイバーの1)心機能および血管機能をスクリーニングし、2)DNA損傷および3)DNA損傷応答との関連性を検討する。 現在までに、寛解に至っている小児がんサバイバー60例において、末梢血より分離した単核球のDNA二本鎖切断をgammaH2AXの免疫染色にて、染色体異常をFISHを用いた二動原体染色体の定量にて測定した。今のところ全体としては、gammaH2AX、二動原体染色体とも小児がんサバイバーと同年代の健常者の間に有意差は認められないが、小児がんサバイバーにこれらDNA損傷が非常に多い症例が多数存在していた。 心血管系の臨床的な指標においては、無症状のサバイバーの中に収縮能が低下している患者が存在することが明らかになった。一方、ABI(足関節上腕血圧比)やPWV(脈波伝播速度)において異常を呈する患者はほとんど見られなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
症例収集のペースはほぼ予定通りである。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに症例を増やし、DNA損傷、遺伝学発現、細胞内シグナル伝達の解析を行う予定である。
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