2021 Fiscal Year Research-status Report
心不全患者に対する五苓散の水分代謝調整メカニズムの解明
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20K17148
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
夜久 英憲 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (20844963)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 心不全 / バイオマーカー / 漢方薬 / 五苓散 |
Outline of Annual Research Achievements |
心不全はあらゆる疾患のなかで最も再入院率が高いともいわれており、医療経済の面も含め、その改善が喫緊の課題である。そのために最も重要なことの一つ が、体液バランスをできる限り腎機能増悪や電解質異常等を来たすことなくコントールすることであるが、ループ利尿薬のみでは腎機能障害や神経体液性因子活 性化など弊害も少なくない。そのため、腎機能障害や電解質異常を来たしにくく、利尿効果のある比較的安価な薬剤が一つでも多くあることが切望されている。 五苓散は、古くから体液貯留に対して使用されてきた漢方薬であり、ループ利尿薬のような強制利尿ではなく、浮腫傾向にあるときに於いてのみ、血漿中の電解 質濃度に著明な影響を与えることなく尿量を増加させるが、脱水状態では尿量に影響を与えないとされている薬剤であり、これをうまく使用することでループ利 尿薬を減量できる可能性がある。ただ、薬理学的な機序については、アクアポリンを阻害するという報告があるが、まだ不明な点も多く、本研究ではうっ血性心不全に対する五苓散の水分代謝調整メカニズムを検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目標症例数は40例で、現在22例の登録が完了しており、コロナ禍にてやや登録ペースが遅れているが、おおむね順調に進展しているものと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き症例登録を進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍による受診控えもあり、外来患者数が減少しているため、組入基準を満たす症例が当初の予定より少なく、症例登録数がやや遅れているため、次年度使用額が生じている。今後登録数をより増やしていく予定である。
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