2022 Fiscal Year Research-status Report
気管支喘息、COPDの新規バイオマーカーの探索:NGAL、sRAGEに着目して
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20K17176
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松崎 博崇 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00782187)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | NGAL / RAGE / バイオマーカー / 気道上皮細胞 / ACO / asthma / COPD |
Outline of Annual Research Achievements |
計画書に記載した、マウスに間欠的なpapainの経気管投与を行う実験系において病理学・呼吸生理学・生化学的な多面的検証を行い、さらに経時的な変化を追うことで、臨床的な病態をよく再現する初めてのACO疾患モデルマウスとして論文発表行った(Allergy. 76(1):390-4. 2021)。今回樹立した独自のACO疾患モデルマウスとして引き続き、解析を行っている。 野生型マウスにPBSを投与したコントロール群に加えて、ダニを使用した喘息モデル、エラスターゼを使用した肺気腫モデル、papainを使用したACOモデルを用いてII 型肺胞上皮細胞を分離し、シングルセルRNA-sequencing 解析を行い、ACO群に特異的な細胞クラスターの同定に成功した。さらにII型肺胞上皮においてACO群においてNGALの発現が高い事も確認された。さらに、NGALやRAGEに関して、各々のマウスモデルの肺組織検体を用いて、ISH解析や免疫染色を行い、発現の局在・分布を解析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染症の流行に伴い、疾患モデルマウスや新規マウスの繁殖や解析に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
NGALやRAGEに関して、各々のマウスモデルの肺組織検体を用いて、ISH解析や免疫染色を行った。ヒトの手術検体についても解析を行うことで、バイオマーカーとしての意義について検証を進めていく。また、NGALやRAGEの機能的意義についてin vitroでの検証も行う予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ感染症の流行に伴い、疾患モデルマウスや新規マウスの繁殖・解析に遅れが生じた。マウスモデルでの解析に加えて、ヒト手術検体でも解析を加え、バイオマーカーとしての意義の検証を深めていく予定である。機能的意義も解析を加える。
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