2020 Fiscal Year Research-status Report
iNOS遺伝子の発現を基軸とした喘息における末梢気道炎症の解明
Project/Area Number |
20K17187
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
西山 裕乃 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 大学院生 (80847468)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 喘息 / 遺伝子研究 / CANO |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、(CCTTT)nやNOS2 mRNAと①CANO、②エントリー後1年間の喘息増悪、③エントリー1年前からエントリー1年後までの肺機能の経年変化量、④気道過敏性との関係⑤遺伝子多型との関連を明らかにすることが目的です。名古屋市立大学病院と静岡県立総合病院の2施設で前向きに症例を集積をおこないました。 令和2年度は、まず『喘息・慢性咳嗽に関わる遺伝子解析研究』として研究計画書を作成し、名古屋市立大学病院、静岡県立総合病院の2施設にて倫理委員会申請をおこないました。令和2年7月14日に受理され、そこから症例のエントリーを開始しました。対象患者は、実施医療機関に少なくとも1年以上通院歴があり、エントリー約1年前にスパイロメトリーが行われている成人した喘息患者としました。主な除外基準としては、喘息以外の他の呼吸器疾患を有している患者や現喫煙者、10 pack-year以上の喫煙歴を有する患者としています。気道過敏性はAstograph法を用いて測定しますが、患者の状態に合わせて、施行可能な症例にのみ行うこととしました。血液は5mlを2本、計10ml採取し、1本を名古屋市立大学病院でもう1本を静岡県立大学薬学部にて解析を行うこととしています。名古屋市立大学病院にて令和3年5月7日までに31症例がエントリーされ、検体採取が行われました。血清、PBMC、血餅に分離を行い、-80℃にて保存しています。一部を静岡県立大学薬学部に送り、PBMCにて(CCTTT)nの解析を進めています。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19流行により症例エントリーのスピードが計画より遅れています。
|
Strategy for Future Research Activity |
症例集積を引き続き行い、解析、統計学的検討を行う。
|
Causes of Carryover |
COVID-19流行により症例登録の支援、学会活動が阻害されたため。 引き続き、症例登録や検体解析に経費を使用する。
|