2020 Fiscal Year Research-status Report
The genetical mechanism of chronic kidney disease in congenital anomalies of kidney and urinary tract, focused on renal renin-angiotensin system
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20K17249
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
石森 真吾 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (30465950)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 先天性腎尿路異常 / 尿中アンギオテンシノーゲン |
Outline of Annual Research Achievements |
先天性腎尿路異常(片腎、水腎症、馬蹄腎、多嚢胞性異形成腎、重複腎盂)、並びに健常児の尿中アンギオテンシノーゲン濃度を測定した。その結果、健常児と比較して多嚢胞性異形成腎群で尿中アンギオテンシノーゲン濃度が有意に高値であった。さらに片腎群と比較しても多嚢胞性異形成腎群で尿中アンギオテンシノーゲン濃度が有意に高値であった。一方で循環レニン・アンギオテンシン系の評価項目である血中レニン活性・アンギオテンシン濃度については、多嚢胞性異形成腎群と片腎群において差はなかった。多嚢胞性異形成腎の病態に局所レニン・アンギオテンシン系が関連するのかについて、多嚢胞性異形成腎残存例と自然消失例の尿中アンギオテンシノーゲン濃度の比較を検討していく予定である。さらに片腎、水腎症、馬蹄腎、多嚢胞性異形成腎、重複腎盂は希少疾患であることから症例数が少なく、検体収集に難渋している。参加施設を追加kして検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
希少疾患であることから症例数が少なく、検体収集に難渋している。参加施設を追加kして検討していく予定である。次に尿中落下細胞から尿細管上皮細胞を培養する予定であるため、いまだに実際の培養作成には至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
各種先天性腎尿路異常患者の尿中落下細胞から尿細管上皮細胞培養採取し免疫染色・ウエスタンブロット法を行い、レニン・アンギオテンシン系関連遺伝子と間質線維化マーカーの発現の関連を解析する。患者由来の培養尿細管上皮細胞を用いたレニン・アンギオテンシン系関連蛋白地活性酸素関連因子、ミトコンドリア障害関連因子、間質線維化促進因子との関連について、リアルタイム定量PCRを行い、それぞれの挿管を解析する。
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