2021 Fiscal Year Research-status Report
アルドステロンと腸内細菌に関連する新規血圧調節機序の解明とヒトにおける検証
Project/Area Number |
20K17256
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
川合 未来 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70868041)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 原発性アルドステロン症 / ミネラルコルチコイド受容体 / 腸内細菌叢 / 食物繊維 |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床研究においては30名近くの患者から同意を得て、腸内細菌叢が原発性アルドステロン症の高血圧予後規定因子になり得るかを調べるべく、治療介入前後の腸内細菌叢の変化および血清短鎖脂肪酸濃度の変化を検討している。また基礎研究においては腸管上皮特異的ミネラルコルチコイド受容体欠損マウスを用いて、腸管における短鎖脂肪酸のトランスポーターの発現の変化に寄与する負荷を検討し、新たな血圧調節機構の解明を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者である自身の妊娠が発覚し、動物実験の進行に遅れが生じているため。また臨床研究においてはCOVID-19の蔓延により原発性アルドステロン症の入院患者が減少し、研究参加への同意者が予想よりも減っているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
基礎研究においては新たな血圧調節機構の解明のため、腸管上皮特異的ミネラルコルチコイド受容体欠損マウスに対し、食物繊維の配分の異なる食事を与え、腸内細菌叢および血清短鎖脂肪酸濃度の変化の検討を継続していく。臨床研究においてもこれまで同様、原発性アルドステロン症の精査目的に入院する患者から同意を得て、治療介入前後の腸内細菌叢および血清短鎖脂肪酸濃度の変化の検討を行っていく。
|
Causes of Carryover |
研究代表者である自身の妊娠が発覚し、産前産後休暇および育児休業の取得期間があるため。
|