2020 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of regulatory T cells in antibody mediated rejection using a rat kidney transplant model.
Project/Area Number |
20K17260
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
勝俣 陽貴 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (80846246)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 腎移植 / 抗体関連型拒絶反応 / 制御性T細胞 / ラット腎移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は腎移植後の慢性抗体関連型拒絶反応において制御性T細胞が治療対象となりうることに着目し、抗体関連型拒絶反応における制御性T細胞の役割、誘導機序を解明することを目的とした。組織内へ誘導される際に関与するケモカインレセプター(CXCR3、CCR4、CCR6など)やその後の制御性T細胞の経時的変化を観察するため、ラット腎移植抗体関連型拒絶反応モデルを用いた。皮膚移植を事前に行い、ドナーへの感作状態として腎移植を施行するモデルでの検証を計画していたが、感作が非常に強いモデルとなるため、非感作状態のラットへの腎移植モデルも用いることとした。7日時点において抗体関連型拒絶反応が発生していることを病理組組織学的に確認した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究費獲得後、研究室より遠方となる施設への勤務となった上、感染症(COVID-19)の流行により施設間移動が制限され、長期に渡って実験が中断されたため(特に自身の現勤務先は、全国的流行となる以前の感染症発生ごく初期から対応に従事しており、責任をもった行動が要求された)。
|
Strategy for Future Research Activity |
モデル作成が遅延しており、十分な検体が確保されていない。まずは、ラット腎移植モデルの作成および検体の確保を優先的に行う。ある程度の検体が確保された時点で、フローサイトメトリーや免疫組織学的評価を進める。しかしながら、感染症の流行の状況により、節度をもった行動が要求されるため、計画は臨機応変に変更する必要性があることも考慮される。
|
Causes of Carryover |
研究の進捗が、当初予定より遅れており、現在保持している機器・物品等のみで対応が可能であるモデル作成が今年度の中心となったためである。今後施行予定である実験(フローサイトメトリーや免疫染色など)に必要となる物品購入に補填する予定である。
|