2023 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of pathophysiology of idiopathic nephrotic syndrome by microRNA analysis and development of novel therapeutic agents
Project/Area Number |
20K17283
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
辻 憲二 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (10816995)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ネフローゼ症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、特発性ネフローゼ症候群について、エクソソーム内のマイクロ(micro)RNAの観点から新たな病態機序解明を行うものである。特発性ネフローゼ症候群(巣状分節性糸球体硬化症/微小変化型ネフローゼ症候群)患者血清よりエクソソームを抽出しエクソソーム内の因子が病態に関与することをin vivo及びin vitroにおいて評価し、さらに患者血清エクソソームより抽出したmicroRNAの解析により疾患特異的に変化するmicroRNAをリストアップし、それらのmicroRNAmimicを作成してin vivoおよびin vitroの系を用いて糸球体上皮細胞障害を呈する疾患特異的なmicroRNAの特定を目指している。 特発性ネフローゼ症候群患者及び対照群より採取した血清よりTIM4法を用いたエクソソーム抽出キットを用いてエクソソームを抽出した。抽出エクソソームを透過型電子顕微鏡を用いて評価し、純度の高いエクソソーム抽出を確認した。また、エクソソーム特異的抗体を用いたイムノブロット法により抽出エクソソーム分画におけるCD63及びCD9の陽性及びグリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)の陰性を確認した。以上より純度の高いエクソソーム抽出に成功したと考えられた。 さらに抽出したエクソソームを野生型ラットに投与することで一時的な尿蛋白出現を認めたことより、エクソソーム内に病因となる因子が含まれることが示唆された。今後はN数を増やして検討を行うとともに、病因因子の特定を目指す。
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