2022 Fiscal Year Research-status Report
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20K17298
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
山田 琢 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60646363)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | GCM2 / PTH / parathyroid / P / FGF23 |
Outline of Annual Research Achievements |
「FGF23活性における副甲状腺細胞の役割」 申請者は、Gcm2ノックアウトマウスにおいて高リン状態にも関わらず、FGF23が抑制される原因を①リンの上昇を感知できない、②FGF2の分泌を抑制する因子が 働いている、③FGF23の代謝が亢進していることと仮定し研究をしている。本研究では成体マウス副甲状腺を使用し生体内での変化を観察するものである。つまり本研究ではGcm2ノックアウトマウスの使用が必要不可欠である。マウスに高リン食を与え、高リンGCM2KO群、高リン通常群、通常食GCM2KO群、通常食通常群に分けて各n6ずつELISAによるPTH、FGF23、生化学検査でP、Caを施行した。コントロールは通常食通常群とした。 PTH,P,Caにいずれの群間で有意差は認めないものの、高リンGCM2通常群ではコントロールに比しFGF23の有意な上昇を認めたが高リンGCM2KO群ではFGF23の上昇を 認めなかった。高リン下での副甲状腺での遺伝子発現変化を確認するためにマウス副甲状腺のみを取り出し、RNA-seqを上記4群に置いて行うことにした。マウス副甲状腺を限局的に採取する必要があるが、マウス副甲状腺は小さく、甲状腺組織との鑑別が困難であるため目視で採取することができない。本年度はこの問題をを排除するためにGcm2-GFPマウスを導入し、Gcm2コンディショナルノックアウトマウスと掛け合わせた。このマウスで高リンGCM2KO群、高リン通常群、通常食GCM2KO群、通常食通常群に分けて各n3ずつにおいて副甲状腺のみを取り出しRNA-seqを行った。現在結果の解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウスの交配がスムースに行えたことによる、対象個体の確保ができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はRNA-seqの結果を踏まえて副甲状腺組織切片を用いてinsitu にて遺伝子の発現パターンを確認、発現遺伝子のみのKOまたは抑制を行い。同様の変化が観られるかを確認する予定である。
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Causes of Carryover |
前年度に研究の遅延があったため差額が生じている。RNA量が少ない問題があり今回のRNA-seqの結果によっては再度RNA-seqを行う必要が予測される。また、insitu等の組織観察に使う試薬が必要である。
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