2021 Fiscal Year Research-status Report
Mechanism of drug resistance acquired after chemotherapy in IDH1-NPM1 mutant AML
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20K17377
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
阪本 貴士 京都大学, 医学研究科, 助教 (70866582)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 急性骨髄性白血病 / NPM1 / IDH1 / 化学療法抵抗性 |
Outline of Annual Research Achievements |
Idh1-Npm1変異ダブルノックイン急性骨髄性白血病(AML)マウスに対する、in vivo 化学療法(アントラサイクリンおよびシタラビン、およびその両者)の実験条件の最適化を行った。本AMLモデルに対する、各化学療法薬の感受性を評価することに成功した。すなわち、化学療法の良好な効果をIdh1-Npm1変異移植AMLマウスにおいて認めることができた。具体的には、アントラサイクリンおよびシタラビン単剤では効果が限定的であり、両者の併用によって大きな生存延長効果を認めた。 一旦化学療法が功を奏した後に再増殖してくるAML細胞を回収し、化学療法抵抗性を獲得する過程をin vivoマウス実験にて再現し、化学療法抵抗性獲得メカニズムを解明することを目的として研究を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題のスタートアップ当初(令和2年度当初)、新型コロナウイルス流行により、所属研究機関において、研究活動制限が実施された。臨床系研究室も含む研究施設であることから、この制限の影響をより厳しく受けることを余儀なくされた。私自身、留学より帰国後で、現所属研究機関において新たに研究室をスタートアップさせる段階であったため、この制限による研究開始の遅延により、研究計画のタイムライン全体が遅延することとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画のとおり研究を進めてゆく。一旦化学療法が功を奏した後に再増殖してくるAML細胞を回収し、化学療法抵抗性を獲得する過程をin vivoマウス実験にて再現し、化学療法抵抗性獲得メカニズムを解明することを目的として研究を進めていく。 化学療法抵抗性AMLが生じる過程に必須な生物学的メカニズムを解明し、その経路を阻害する薬剤が、新たな治療戦略のピースになることが期待され、候補となる薬剤を探索しその効果を検証する。
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Causes of Carryover |
本研究課題のスタートアップ当初(令和2年度当初)、新型コロナウイルス流行により、所属研究機関において、研究活動制限が実施された。臨床系研究室も含む研究施設であることから、この制限の影響をより厳しく受けることを余儀なくされた。私自身、留学より帰国後で、現所属研究機関において新たに研究室をスタートアップさせる段階であったため、この制限による研究開始の遅延により、研究計画のタイムライン全体が遅延することとなった。その結果、令和2年度使用分が予定より少なくなり、令和3年度分は当初のほぼ想定通りの研究進捗と使用額となった。このように研究開始自体の遅れによりタイムラインとしては全体的に遅れてはいるものの、計画している研究は着実に遂行できており、次年度使用額は、令和4年度として元来請求した額と合わせて、令和4年度以降に使用する計画である。
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