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2021 Fiscal Year Annual Research Report

組織修復型制御性T細胞による破壊関節修復法の開発

Research Project

Project/Area Number 20K17420
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

粕谷 忠道  千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (80867010)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2022-03-31
Keywords関節リウマチ / コラーゲン誘導性関節炎 / 制御性T細胞
Outline of Annual Research Achievements

関節リウマチは慢性破壊性の多関節炎である。生物学的製剤の登場により治療は目覚ましく進歩したものの、一定数これらの薬剤を使用しても疾患活動性がコントロールできない症例も存在し、更なる治療法の開発が望まれている。制御性T細胞は免疫恒常性を維持するために必須の細胞サブセットであるが、これらの細胞がダメージを受けた組織の修復に関与していることが報告されている。
本申請者は予備実験から、実験的関節炎モデルマウスにおいて、組織修復に重要な役割を果たすAmphiregulinがST2陽性制御性T細胞から分泌されることを見出した。そこで、本研究では関節炎病態におけるST2陽性制御性T細胞の役割を検討することとした。
まず、関節滑膜部の制御性T細胞のトランスクリプトームを解析したところ、予備実験通りST2が高発現することが明らかとなった。また、関節滑膜部とドレナージリンパ節の制御性T細胞のトランスクリプトームを比較すると大きく異なっており、関節滑膜部の制御性T細胞はリンパ節とは異なる機能があることが示唆された。
次に、制御性T細胞特異的ST2欠損マウスを作成し、コラーゲン誘導性関節炎を惹起した。しかし予想とは異なり、制御性T細胞特異的ST2欠損マウスでは、関節炎の発症率が低い傾向にあった。喘息や脳脊髄炎の解析結果では制御性T細胞特異的ST2欠損マウスにおけるgdT細胞の増加が疾患悪化の原因であることが示唆されていたが、コラーゲン誘導性関節炎の炎症組織に浸潤するgdT細胞の割合に有意な差は認めなかった。
現在、関節炎病態におけるST2陽性制御性T細胞の役割及びその分子メカニズムを解析している。

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Published: 2022-12-28  

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