2022 Fiscal Year Research-status Report
Prediction of cardiovascular risk in patient with SLE using non-invasive coronary plaque imaging
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20K17431
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
細沼 雅弘 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 講師 (20836457)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 全身性エリテマトーデス / 動脈硬化 / 血管周囲脂肪 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:急性冠症候群(ACS)は全身性エリテマトーデス(SLE)の主要な予後規定因子であるが、古典的な動脈硬化危険因子のみでは発症リスクが説明されない。一般に動脈硬化の進展やプラークの破綻に炎症が関与するとされるが、申請者らはSLEにおいて診断時の疾患活動性と虚血性心筋障害の関連を見出した。本研究では、SLEコホート患者に対し、非侵襲的にハイリスクプラークを検出可能な冠動脈CTと高速冠動脈プラークMRIを用いた最新の3Dプラーク定量を行い、SLEにおける虚血性心疾患のハイリスク群を明らかにし、さらに動脈硬化に関与するSLEの病態を解明することを目指す。 進捗状況:研究1年目は、2010年から2020年に冠動脈CTもしくは高速冠動脈プラークMRIを撮影されたSLE患者のハイリスクプラークを3Dプラーク定量で評価した。結果、国外の既報と比較し冠動脈CTにおけるlow attenuation plaqueのprevalenceは低かった。そのため、一般にLAPよりさらにprevalenceが低いMRIにおけるhigh intensity plaqueの短期間の追跡よりも、冠動脈CTでの冠動脈周囲脂肪の炎症(PCAT解析)がハイリスク群の同定につながると考え、次年度の研究の推進方策を定めた。研究2年目は、PCAT解析による虚血性心疾患のハイリスク群の同定のため、SLE患者にけるPCAT解析を進めた。また血清を用いた動脈硬化バイオマーカーの測定系を確立した。研究3年目は、SLE症例の集積を進めるとともに、虚血性心疾患の発症頻度が高い自己免疫疾患とされる関節リウマチ(RA)においても後ろ向きに心臓CT施行例に対してPCAT解析を施行した。RA症例において冠動脈周囲脂肪の炎症スコア(fat attenuation Index)の高い症例ほど高度狭窄プラークを有していることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響で症例集積に遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
SLE患者の症例集積を進め、冠動脈周囲脂肪解析(PCAT解析)を継続して行う。 さらに虚血性心疾患の発症頻度が高いとされる関節リウマチのPCAT解析例に対して、疾患活動性を含む臨床情報と冠動脈周囲脂肪の炎症スコア(fat attenuation Index)との関連を解析する。
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Causes of Carryover |
症例集積の遅れにより解析した症例数が予定より少なかったことから使用額が予定より少なかった。 繰り越した研究費は次年度に集積した症例の解析に使用する。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] 腸内細菌代謝産物イソ酪酸はT細胞の活性化およびM1マクロファージの誘導を介して抗PD-1抗体療法の抗腫瘍効果を増強する2022
Author(s)
細沼 雅弘, 船山 英治, 村山 正和, 笹 清人, 成川 陽一郎, 豊田 仁志, 馬場 勇太, 田島 康平, 甘利 泰伸、丸山 祐樹、佐々木 彩、鶴井 敏光、磯部 順哉, 志田 みどり, 佐々木 晶子, 角田 卓也, 木内 祐二, 倉増 敦朗, 吉村 清
Organizer
第26回 日本がん免疫学会総会
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