2020 Fiscal Year Research-status Report
包括的脂質メディエーター解析による関節リウマチの新規バイオマーカーの探索
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20K17441
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
明石 健吾 神戸大学, 医学研究科, 助教 (60792637)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / 慢性炎症 / 脂質メディエーター |
Outline of Annual Research Achievements |
関節リウマチ(RA)は関節を首座とした慢性炎症性疾患である。脂質メディエーターは炎症を惹起するものから収束させるものまで多岐に渡り、慢性炎症との関連が示唆されている。申請者が所属する研究室ではこれまで、慢性関節炎を起こすSKGマウスの関節局所において、炎症収束性脂質メディエーターの1つであるResolvinD5が、骨破壊に関与する破骨細胞の働きを抑制する働きがあることを見出している(現在投稿中)。現在も慢性関節炎動物モデルを用いた、関節炎と血清脂質メディエーターの経時的推移に関する研究を継続している。 本研究では、実臨床におけるRA患者の血清を、質量分析を用いて網羅的に脂質メディエーター解析を行い、①RA患者に特徴的な脂質メディエータープロファイルの有無を評価することでRAの新規診断法を確立すること、②治療に伴う脂質メディエーターの変化を評価することで治療反応予測法を確立することを目的としている。 現在RA患者の症例収集を行っている最中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新規患者の紹介受診が減少しており、症例収集に難渋している。コロナ禍の影響で新規発症症例の受診控えが想定される。今後も継続して症例収集を行っていく。
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Strategy for Future Research Activity |
適切な症例があれば積極的に本研究課題に組み込む予定である。
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