2020 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the onset factors of allergic diseases focusing on differences in intestinal flora in different living environment
Project/Area Number |
20K17453
|
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
岡田 祐樹 昭和大学, 医学部, 講師 (10814577)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | アレルギー / 腸内細菌叢 / 食物アレルギー / アトピー性皮膚炎 / 気管支喘息 / 小児 / 出生コホート |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、小笠原村と品川区の月齢1の児を対象に、腸内細菌叢の違いが1,3歳時点のアレルギー疾患発症に寄与するかを比較検討し、腸内細菌叢の乱れ(disbiome)がアレルギー疾患発症予防に関与するのかを明らかにする事を目的としている。 2020年4月~2022年3月の期間に出生する児を対象とし、東京都小笠原村は全児、昭和大学病院(東京都品川区)出生児は乱数表を用いて昭和大学病院は120名、小笠原村は60名の合計180名のリクルートを予定していた。 研究概要は以下の通りである。月齢1時点の生活環境や家族歴等を調査し、本人及び母親の糞便採取を行う。その後1歳、3歳時点での各アレルギー疾患の発症状況をアンケート、糞便検査、及び診察、皮膚プリックテスト、食物アレルギーに関しては食物負荷試験を行い、診断精度を高める。 研究開始に向け、大学内での調整及び小笠原村の担当者と打ち合わせを行い準備を進めていたが、2020年春から新型コロナウイルスの流行に伴い、緊急事態宣言が発出されるなど研究を取り巻く状況が悪化し、島でのリクルートはおろか訪島自体も難しい状況となっている。小笠原村は本土と比べると医療資源が乏しく、一旦新型コロナウイルスが流行してしまうと容易に医療崩壊を起こしかねないため、流行が落ち着くまでは研究開始延期となっている。もしくは新型コロナウイルスに対する特効薬が開発されたり、ワクチン接種が十分に行き届く状況になれば開始できると考えている。品川区だけで研究を開始しても意義が乏しいため、島でのリクルートが開始されたら同時にリクルートを開始する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス流行のため、リクルートが進んでいない。
|
Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス流行が落ち着きしだい、ただちにリクルートを開始する予定である。
|
Causes of Carryover |
小笠原村への渡航費用やリクルート後にかかる諸々の経費が使用されなかったことと、予定されていた学会が新型コロナ流行で中止になったため。
|