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2020 Fiscal Year Research-status Report

HIV感染者におけるサルコペニアの成因とその機序の解明

Research Project

Project/Area Number 20K17472
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

若林 義賢  帝京大学, 医学部, 講師 (80836057)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
KeywordsHIV / サルコペニア
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、HIV患者をとサルコペニアの関連について、臨床面と基礎面から検討しその原因因子を明らかにすることを目的とする。筋量低下によって筋力・身体能力が低下する疾患であるサルコペニアは、HIV感染者では若年で発症することが知られているが原因は不明な点が多い。今回、HIV感染者のサルコペニア発症の成因について細胞実験、臨床データの両面で解析する。サルコペニアでは筋芽細胞が分化・肥大して筋肉が形成される過程が阻害されていると考えられる。
初年度に当たる本年度は、筋芽細胞であるC2C12細胞の分化と、HIVの因子や抗HIV薬がそれにどのように影響する比較した。現在のガイドラインで推奨されている抗HIV薬と、HIV
HIVの表面タンパクをサルコペニアの原因因子の候補とし、実験を行った。本年度は、抗HIV薬のうちの一つがC2C12細胞の分化を阻害する可能性を示した。現在示しているのは免疫染色の結果のみであり、転写因子の発現の変化など、より細かなシグナルの解析は行っておらず、次年度よりPCRやWB法を用いて検索していく。さらに今後は今後は臨床面で、HIV患者の筋量を測定し、サルコペニアとの関連について特徴を見出していく予定であり、現在当院の倫理申請を行う準備をしている。承認され次第、患者の筋肉量を測定するのと同時に背景因子や内服薬などと比較を行い、関連性などを調べる予定としている。また、筋肉の分化と同時に、脂肪細胞の分化にも上記の因子が影響するかも追加で調べる予定としている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

新型コロナウイルスの影響により研究者の研究時間が減少してしまったため計画が大幅に遅れている。細胞実験の面では、筋芽細胞であるC2C12細胞の分化が抗HIV薬のうちの1つで阻害されることは示したが、その因子を研究解析することが時間的に困難であった。また、臨床面での研究も予定されており、患者の同意、データ収集などを計画していた。しかい新型コロナウイルスの影響により外来診察時間の短縮や薬のみの診察も増えており、今後のコロナウイルスの感染拡大の可能性を考えると、引き続き臨床面からのデータ収集は困難であることが予測される。

Strategy for Future Research Activity

臨床面のデータ収集に関して、現在当院臨床倫理委員会に提出・承認を行っている最中であり可能な範囲内で研究を進めていく。また、筋芽細胞の分化が阻害される候補である薬を中心に、転写因子の発現の変化をPCR法、ウエスタンブロット法等を用いて今後評価予定としている。さらに筋芽細胞以外にも、脂肪細胞の蓄積もサルコペニアに関連することが知られており、脂肪細胞の分化と抗HIV薬等がどのように影響するか、細胞実験を行っていく予定としている。

Causes of Carryover

新型コロナウイルスの影響で学会等に参加できず臨床面で時間を使用していたため実験が十分にできなかったため次年度使用額が発生している。本年度も引き続き学会等の移動は困難であるため、実験に使用する予定としている。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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