2022 Fiscal Year Annual Research Report
スタチンによる骨格筋障害発症機序とコレステロール代謝の骨格筋形成特有な役割の解明
Project/Area Number |
20K17483
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大崎 芳典 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10844821)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | HMG-CoA還元酵素 / スタチン / 横紋筋融解症 / 骨格筋 / Rab |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度はRosa26もしくはHMGCRをKOしたcell-lineを使用し,各種Rab small G proteinのsiRNAを作用させ,対照群であるRosa26-KO群とHMGCR-KO群で筋線維のATP含有量の有意差が小さくなるRab small G proteinのスクリーニングを進めていた. スクリーニング陽性のRab small G proteinを複数検出したものの,ATP量の回復に比して筋線維の形態改善には乏しく,プレニル化不全を伴うGTP活性型のRab蛋白は減少させえたものの,プレニル化そのものの改善にはつながっていないことが原因の一つと考えられた. 今後に関しては,スクリーニング陽性となったRab small G proteinに対し,プレニル化領域であるC末端付近に位置するcys-cysアミノ酸を変異させ,プレニル化不全を起こすようにしたRab small G prpteinを過剰発現させることにより筋障害を誘発できるかを検討していく予定である. これにより筋障害を誘発しえたプレニル化不全を伴うRab small G proteinに対し,in vitroでRab small G proteinの蛋白産生とプレニル化処置を行い,これをエレクトロポレーションによりHMGCR-KO C2C12細胞に導入し,HMGCR-KO C2C12細胞の筋障害を回復できるか検討していく予定である.
|