2021 Fiscal Year Research-status Report
One-way HLA matchingによる肝移植後GVHDの発症機構の解明
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20K17550
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
木口 剛造 藤田医科大学, 医学部, 研究員 (00740672)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | GVHD / 小動物肝移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
HLAホモ接合型のドナーから1ハプロタイプを共有するHLAヘテロ接合型レシピエントへの肝移植はDonor dominant one-way HLA matching(DDOM)と呼ばれ肝移植後GVHDのリスクとなる。臨床研究から、HLA-A/B/DR 3座のDDOMがGVHD発症に関連しHLA-C/DQ/DPの関連は小さいことが判明した。しかしA/B/DR 3座のDDOMであってもGVHDを発症しないこと、DDOMと無関係なGVHD発症があることも同時に判明した。臨床研究から得られた上記結果を今年度は、動物モデルでの検証としてまずはラット肝移植モデルの確立に努めた。Syngeneic移植としてLEWラットからLEWラットへの全肝移植が問題なく生存し手技の安定性を確認した。現在マウス肝移植後GVHDモデル作成を予定中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物モデルの確立に時間を要する。
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Strategy for Future Research Activity |
マウス肝移植手技確立ののち、GVHDモデル作成に取り掛かる。 GVHDモデルを評価し、治療標的となるバイオマーカを同定する。
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Causes of Carryover |
肝移植モデルでの実験を含むため、検体の解析に加え、実験器具、臓器保存液などの薬液の購入も必要になるため、合わせて使用する予定である。
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