2022 Fiscal Year Research-status Report
小児固形腫瘍の初代培養方法の確立と臨床応用に向けた開発研究
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20K17551
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
塚田 遼 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (70838747)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 薬剤感受性試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
患者から得られた神経芽腫の余剰検体から初代培養細胞株を作成した。昨年の途中から培養液にHCGなどの成長因子を添加することで、作成効率の上昇がみられた。添加後の4検体中、2検体の初代培養細胞が2継代以上の継代が可能であった。この1検体に対して、薬剤感受性試験を行うことができた。エトポシド、ビンクリスチン、ゲムシタビンなど計12種の薬剤を投与して、その効果をインキュサイトで比較検討した。それぞれの薬剤濃度に関しては、当大学薬学部の協力のもと、算出した適正濃度を投与している。その結果、ドセタキセルやイリノテカン、アクチノマイシンDなどに効果を示し、一方でドキソルビシンやビンクリスチンなどでは効果は認めなかった。このことから、この患者の腫瘍に効果的な薬剤が判明し、その薬剤を投与することで効果的な治療ができる可能性が示唆された。今回、臨床で同様の治療はできないため、立証することができないが、今後、臨床との相互性を検証していく必要があると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
腫瘍検体数が少なく、実験スピードが制限される。 またincucyteのレンタル契約が解除される可能性があり今後の懸念材料である。
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Strategy for Future Research Activity |
可能な限り腫瘍検体からの初代培養細胞を作成し、薬剤感受性試験を行っていく。また、実際の臨床で行われた化学療法の治療効果とin vitroでの薬剤感受性結果との相関性を確認したい。
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Causes of Carryover |
実験計画が遅れておるため、次年度使用額が発生した。今後の研究の推進方策に基づき、次年度の実験費用として使用予定である。
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Research Products
(1 results)