2021 Fiscal Year Research-status Report
miR-1290の乳がん薬物療法抵抗性に与える影響の解明と革新的治療法の開発
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20K17590
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
西本 真弓 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (00757883)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 乳癌 / 薬物耐性 / マイクロRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
私たちはこれまでに網羅的マイクロRNAプロファイリング解析により、乳癌のサブタイプを特徴づける分子としてマイクロRNAのmiR-1290を同定した。このmiR-1290 の乳癌に対する薬物療法抵抗性とがん細胞の増殖への影響を解析し、核酸医薬品としての臨床応用を目指すことを目的としている。 これまでに乳癌患者約100例の血清からRNAを抽出し、分泌型miR-1290発現を測定した。分泌型miR-1290発現と予後との相関を検討したところ、Disease free survival, Overall survivalともに有意な差は認めなかった。現在症例を増やして検討中であり、組織とのmiR-1290発現との相関等も検討予定である。 また、乳癌細胞株である、T-47DにmiR-1290のmimicを導入し、miR-1290発現を測定したところ、mimicの容量依存性にmiR-1290発現は増加することを確認した。WST-1assayにて細胞増殖能の変化を検討したところ、Negative controlを10pmol導入した細胞に比較し、miR-1290mimicを1pmol、10pmol導入した細胞ではいずれも増殖能が低下した。72時間後、96時間後ではmimicを導入した細胞では増殖能が低下した。また、乳癌で使用されるさまざまな薬物を添加し、増殖能の変化を検討することで、薬物抵抗性への関与等検討予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
細胞実験において、細胞増殖が滞り、他の細胞株での検討ができなかった。 新型コロナウイルスの影響で、試薬の納入遅れがあった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、miR-1290発現を変化させた乳癌細胞株で、アポトーシスの有無、薬物抵抗性の有無を検討予定である。複数の細胞株で同様の検討を行う。 また、組織のmiR-1290発現、血清の分泌型miR-1290 に関して症例を増やして再検討行う予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で、試薬の納入が遅れ、実験が滞ったため。
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