2022 Fiscal Year Research-status Report
miR-1290の乳がん薬物療法抵抗性に与える影響の解明と革新的治療法の開発
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20K17590
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
西本 真弓 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (00757883)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 乳がん / 薬物耐性 / マイクロRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
私たちはこれまでに、網羅的マイクロRNAプロファイリング解析により、乳癌のサブタイプを特徴づける分子として、マイクロRNA、miR-1290を同定した。このmiR-1290の乳癌に対する薬物療法抵抗性とがん細胞増殖への影響を解析し、核酸医薬品としての臨床応用を目指すことを目的としている。 これまでに乳癌患者約100例の血清からRNAを抽出し、分泌型miR-1290発現を測定した。分泌型miR-1290発現と乳がんの予後との相関を検討したところ、Disease-free survival, Overall survivalともに有意な差は認めなかった。今回、組織のmiR-1290と分泌型miR-1290との相関も検討したが、相関関係を認めなかった。 また、乳癌細胞株にmiR-1290のmimicを導入し、miR-1290発現と増殖能の変化を検討したところ、Negative controlを導入した細胞に比較して、miR-1290のmimicを導入した細胞は、増殖能が低下した。今後は、乳癌で使用される薬剤を添加し、増殖能の変化を検討し、薬物抵抗性への関与を検討する予定である。 また、miR-1290の増殖抑制について検討するために、増殖に関与する遺伝子発現との相関等を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
細胞実験において、細胞増殖が滞り、多数の細胞株での実験が困難であった。試薬の納入遅れがあった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、miR-1290 発現を変化させた乳癌細胞株を使用し、薬物抵抗性の有無を検討予定である。複数の細胞株で同様の検討を行う。 また、組織のmiR-1290発現と増殖に関与する遺伝子発現との相関を検討予定であり、現在遺伝子発現を検討中である。
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Causes of Carryover |
細胞実験等が滞っているため、次年度に繰り越して、実験試薬に使用予定です。
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