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2021 Fiscal Year Research-status Report

乳癌内分泌療法中に発生する子宮体癌の特徴の解明

Research Project

Project/Area Number 20K17594
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

魚森 俊喬  順天堂大学, 医学部, 准教授 (50529352)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords乳癌 / タモキシフェン / 内分泌療法 / 子宮体癌
Outline of Annual Research Achievements

乳癌術後には再発予防を目的として内分泌療法が行われるが、代表的薬剤であるタモキシフェンの副作用として子宮体癌の発生が知られている。しかし未だに有効な予測・予防方法が確立していない。従って本薬剤を服用する患者は何年もの間不安を抱きながら頻回の婦人科検診や組織診を余儀なくされている。一方で、最近タモキシフェンの術後推奨服用期間が10年へと延長され、今後本疾患の発生が増加することは必至である。本研究ではマイクロサテライト不安定性に注目し、糖鎖解析という独自の解析技術を活用しつつ、なぜタモキシフェンにより子宮体癌が誘発されるのかを明らかにし、本疾患の予測と予防方法の確立を目指
す。
これまでの予備実験に引き続き、タモキシフェン誘発子宮体癌およびコントロール(散発性子宮体癌)の症例数を増やしマイクロサテライト不安定性(MSI)を評価し、免疫染色によりMSIの状況とMMR蛋白の発現状況を確認した。さらにNGSによる解析を進めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

NGSによる解析に時間を要しているものの、当初の計画通りに研究を進めている。

Strategy for Future Research Activity

今後はタモキシフェン誘発子宮体癌の発癌の機序の解明のため、MMR遺伝子のメチル化の状況を調査する。またNGSによる解析を進める。

Causes of Carryover

NGSによる解析に時間を要しているため。今後は結果の解析を進めていく。さらにパラフィンブロックから蛋白を抽出後、レクチンアレイによって糖鎖発現を解析し、TAM誘発子宮体癌で有意に発現の異なる糖鎖を同定する。有意に発現の異なる糖鎖が見つかった場合、その糖鎖が由来する蛋白を質量分析によって同定する。並行して、特定した糖鎖に特異的な抗体により組織を免疫染色し、レクチンアレイの結果との相同性を確認する。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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