2021 Fiscal Year Research-status Report
肥満予防に向けた胃に発現するTRPチャネルと食欲との関連解析
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20K17624
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
早川 俊輔 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (40842381)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | TRPチャネル / 肥満 / 食欲 / 胃 |
Outline of Annual Research Achievements |
消化管の圧受容センサーであるTRPチャネルと食欲との関連を解明する目的として研究を行なっている. 2021年度は,食道癌,胃癌,病的肥満症に対して切除された胃検体を穹窿部大弯,体部大弯,前庭部大弯,体部前壁,体部後壁,体部小弯のそれぞれの部位にお いて,合計62症例に対して特定のTRPチャネルの免疫染色を施行した. 免疫染色に関しては粘膜内のセルカウンターで粘膜に存在する染色細胞の面積割合を測定した. 肥満症例と正常体重症例の比較を行うと,その結果,TRPチャネルの発現量は穹窿部を除く部位で,肥満症例の方が多いことが解明された。このことから,胃に存在するTRPチャネルが食欲に影響を与え,肥満に至るのではないかと考えた. TRPチャネルがどのような機序で肥満に至るかを解明するために,今後,TRPチャネルが食欲を制御する消化管ホルモンにどのような影響を与えるかを細胞実験にて,解明をしていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
胃の組織免疫染色を予定症例数終了した。 マウスのグレリン産生細胞である,MGN3-1細胞(和歌山医科大学より譲渡)の実験を施行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,MGN3-1細胞にTRPチャネル作動薬や阻害薬を投与した場合のグレリン濃度の変化を測定するだけでなく,生体内で実際に暴露するであろう刺激(蠕動様の伸展刺激など)を行い、TRPチャネルが食欲に及ぼす影響の機構解明を行っている予定である.
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Causes of Carryover |
昨年度購入した試薬を用いて実験を行ってきたため,今年度の経費を若干節約することができた。 今後はこれまでの研究の継続、新たな実験のための試薬やキット(ELISAキット、各種プライマーなど)を購入する予定である。 加えて生体内と同様の刺激を与えるための器材の消耗品の購入などに残額を充てる予定である.
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