2021 Fiscal Year Research-status Report
Basic research on personalized iPSDCs cancer vaccine therapy targeting neoantigen from patients
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20K17628
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
岩本 博光 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60756592)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | iPSDCs / ネオアンチゲン / 癌ワクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
摘出した患者の癌組織を約2mm角に細切し、DMEM/F12 (Thermo Fisher) 10mL に Liberase DH (Roche Diagnostics) 100μL (0.26 U/ mL)を添加した酵素液中で、37℃で2時間インキュベートする。これらのポアサイズ 500μmおよび250μmの金属メッシュを通過した分画を回収。これを100μmのナイロンメッシュ、40μmのナイロンメッシュの 順に通して、各フィルター上に残った小腫瘍片を8ng/mL bFGF を添加したStemPro® hESC培地(ともにThermoFisher)中で翌 日まで培養し、CTOSを形成させる。そして麻酔下でNOD/SCIDマウスの皮下にCTOSを接種して移植する。 継代及び実験に使用する場合は腫瘍塊の直径が約10mmになったところでマウスを頚椎脱臼し腫瘍塊を取り出す。組織像については腫瘍塊のパラフィン切片をH&E染色で確認する予定であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
摘出した患者の癌組織移植したCTOSを形成に成功した。またこれを麻酔下でNOD/SCIDマウスの皮下にCTOSを接種して移植し、継代培養することにも成功した。 その一方でコロナ感染症の影響もあり、適切な症例を十分確保できておらず、一部の作業が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
Winn assayによるin vivoでの抗腫瘍効果の比較検討 iPSDCs-neoantigen、iPSDCs-GFP(コントロール)をstimulator、患者由来PBMCsをresponderとして供培養を行い、in vitro刺激を3回繰り返すことによりbulk CTLsを得る。次にMACS Proを用いてCD8+CTLsをソートし、癌細胞株1に対しCD8+CTLsが10の割合で混ぜ合わせ、100µLにつき標的癌細胞株1×10*5cellsとCD8+CTLsが1×10*6cellsになるようにPBSにて調整する。CTOS NOD/SCID miceの背中に皮下投与する。そして腫瘍のサイズを(short diameter)*2× long diameter × 0.52を指標とし経時的に評価し、その値が2000を超えた場合はマウスの苦痛を考慮し安楽処置とする。すべてのマウスを解剖し腹膜播種、肝転移、脾臓転移などの転移の有無を確認し、ある場合はその数、大きさを記録する。
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Causes of Carryover |
コロナ感染症の影響により一部の研究予定がずれ込んでいるため予算も一部残った。 本年度はその分も研究を進めるため、繰り越しとした。
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