2022 Fiscal Year Annual Research Report
Basic research on personalized iPSDCs cancer vaccine therapy targeting neoantigen from patients
Project/Area Number |
20K17628
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
岩本 博光 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60756592)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | iPSDCs / ネオアンチゲン / 癌ワクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
1、患者由来のネオアンチゲンの解析:患者より癌組織を摘出し、次世代シーケンサーを用いて全ゲノム解析を行い、エクソンにおける遺伝子変異ならびに遺伝子発現量を決定した。そしてそれら遺伝子変異は、同時並行して全ゲノム解析した患者由来の末梢血単核球(PBMCs)の結果と比較し、さらには遺伝子由来ペプチドのMHC への結合予測を行った。これらに基づきタンデムミニ遺伝子を合成し、pCDNAベクターにクローニングした。これを電気穿孔法にて遺伝子導入を行い、その患者独自のネオアンチゲンを発現するiPSDCs(iPSDCs-neoantigen)を得た。 2、患者由来の癌細胞株の樹立(CTOS法):摘出した患者の癌組織を約2mm角に細切し、37℃で2時間インキュベートした。これらを各種メッシュを通過した、各フィルター上に残った小腫瘍片をメディウム中で翌日まで培養し、CTOSを形成させた。そして麻酔下でNOD/SCIDマウスの皮下にCTOSを接種して移植した。継代及び実験に使用する場合は腫瘍塊の直径が約10mmになったところでマウスを頚椎脱臼し腫瘍塊を取り出した。 3、Winn assayによるin vivoでの抗腫瘍効果の比較検討:iPSDCs-neoantigen、iPSDCs-GFP(コントロール)をstimulator、患者由来PBMCsをresponderとして供培養を行い、in vitro刺激を3回繰り返すことによりbulk CTLsを得た。次にMACS Proを用いてCD8+CTLsをソートし、癌細胞株1に対しCD8+CTLsが10の割合で混ぜ合わせ、CTOS NOD/SCID miceの背中に皮下投与した。
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