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2023 Fiscal Year Annual Research Report

循環腫瘍細胞を用いた肝細胞癌の転移制御のための研究

Research Project

Project/Area Number 20K17654
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

濱岡 道則  広島大学, 医系科学研究科(医), 専門研究員 (70805639)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords循環腫瘍細胞 / 肝細胞癌 / 癌免疫
Outline of Annual Research Achievements

炎症性サイトカインと癌増殖の関連についての解析では、マウスの肝切除モデル、肝壊死モデルを使用した。肝壊死モデルの方が肝腫瘍数および腫瘍占拠率が有意に多かった。肝切除モデルと肝壊死モデルの残肝RNAをそれぞれday1/day3/day7でマイクロアレイを用いて解析した。両群のRNAの違いは、day1では262種類、day3では103種類であった。一方、day7では両群の違いは1440種類でありこの違いに着目した。この1440種類に対してケモカイン・サイトカイン解析を行ったところ、IL-1β・TGF-β1といったサイトカインの他、腫瘍増殖や転移に関わるとされるCXCL13・CXCL9をはじめとする多くのケモカインが発現していた。day7におけるq-PCRおよびELISAの結果、肝壊死モデルでCXCL13とそのレセプターであるCXCR5の上昇を確認した。次にスクラッチアッセイでCXCL13がある状況下ではHepa1-6の増殖能が促進されることを確認した。
一方、肝細胞癌患者における循環腫瘍細胞(Circulating Tumor Cell; CTC)の解析では、門脈中のCTCは末梢血のCTCよりも有意に再発に寄与することを明らかにした。IL-1βの遺伝子多型と門脈血のCTC数に有意な関連を認めた。
末梢血のCTC数は原発巣の顕微鏡的脈管侵襲と相関し、3cm以下の小型肝癌においても、CTC4個以上の症例では系統的肝切除が望ましいことを明らかにした。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 肝細胞癌でのGlypican3陽性CTCのリキッドバイオプシーとしての意義2023

    • Author(s)
      竹井大祐
    • Organizer
      日本消化器外科学会総会
  • [Presentation] 顕微鏡的門脈浸潤の予測因子:GPC3 を用いた末梢血循環腫瘍細胞測定の有用性2023

    • Author(s)
      難波洋介
    • Organizer
      日本肝癌研究会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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