2021 Fiscal Year Research-status Report
臨床応用を目指した消化器癌に対するzerumboneの抗腫瘍効果の検討
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20K17699
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
坪井 謙 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (80592500)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 膵癌 / 胃癌 / Zerumbone / in vivo |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は膵癌細胞株を皮下移植したモデルマウスを作成し,Zerumboneの腹腔内投与をおこなった.コントロール群では,皮下移植した腫瘍径は経時的に増大傾向を認めた.一方,Zerumbone投与群は高用量および低用量にわけて投与をおこなったところ,どちらの群も腫瘍径は有意に抑制された.しかし,Zerumboneの用量との関連は認めなかった. また,マウス体重に差は認めなかったが,腫瘍重量においても有意に抑制を認めた.一方で,腎重量や肝重量には群間差を認めず,Zerumboneによる肝・腎障害は低い可能性があることが推測された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予備実験的に少数のマウスで実験をおこなっており,nを増やして再検証が必要である.また,胃癌細胞株を用いた実験については安定しておらず,いまだ結果を得られていない.
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Strategy for Future Research Activity |
Zerumboneの投与量については,検討をおこないながら,n数を増やして再度検証をおこなう.また,膵癌細胞株以外に胃癌細胞株でも同様の実験を予定する.
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Causes of Carryover |
マウス購入およびZerumboneの購入に充てる必要がある.また,膵癌細胞株以外に胃癌細胞株での検証もおこなう必要があり,相当の購入費用が必要と考える.
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