2023 Fiscal Year Annual Research Report
肺腺癌におけるドライバー遺伝子変異ごとの核異型と細胞像の特徴の解明
Project/Area Number |
20K17738
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小林 さやか 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (80765694)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 肺腺癌 / エメリン / ラミン / 肺腺癌細胞株 / microRNA / EGFR遺伝子変異 / KRAS遺伝子変異 |
Outline of Annual Research Achievements |
対象症例をEGFR変異と非変異群、KRAS変異と非変異群に分類し肺腺癌の核所見の画像解析結果と対比するためにEGFR,KRAS変異を検索する計画であったが、EGFR,KRAS変異の有無をある種のmicro RNA(miRNA)の発現量により予測することができるという論文を発見したため、miRNAによるEGFR,KRAS変異検索を行うこととした。対象症例を検索する前に、論文でEGFR,KRAS変異との関連が報告されていたmiRNA (miR-1253, 504-5p, 21-3p, 26a-5p, 495-3p) が本当にEGFR,KRAS変異状態を反映するか当研究室が保有する肺腺癌細胞株9株を用いて確認した。このうち7株はEGFR,KRAS変異状態が不明であったため、令和4年度にRNA抽出し、シーケンスの受託サービスにより両遺伝子変異の有無を検索し明らかにした。その後、令和5年度に上記肺腺癌細胞株9株について上記5種のmiRNAの発現量を検索したところ、上記5種のmiRNAは癌細胞のEGFR,KRAS変異そのものに特異的な変化を示さないということが明らかとなった。これらの研究成果は論文発表した(小林さやか ら.ヒト肺腺癌細胞株におけるドライバー遺伝子変異特異的microRNA発現の解析.The Kitakanto Medical Journal. 74(1). 2024)。 加えて、令和2年度にエメリン、ラミンA蛋白発現の、令和3年度にラミンB1の蛋白発現のデータが得られており、核膜関連蛋白発現に関する新たな知見が得られる可能性があり、令和5年度にラミンB2の免疫染色、画像解析を行い、ラミンB2発現陰性、陽性細胞数、陽性率のデータを得た。これら各種蛋白発現と令和2年度に得た核所見の連続変数データや臨床病理学的所見との関連を統計解析した。得られた成果は現在論文投稿をしている。
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Research Products
(2 results)