2022 Fiscal Year Research-status Report
A study that predicts and improves postoperative lung cancer pain by amygdala volume measured by preoperative MRI.
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20K17758
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
高宮 新之介 昭和大学, 医学部, 助教 (00867781)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 肺癌手術 / 術後疼痛 / VBM / EQ-5D-5L / STAI 状態-特性不安検査 / SBM / 扁桃体 / 海馬 |
Outline of Annual Research Achievements |
200例の被験者の登録と研究の実施を行なった。脳MRIの解析が正常に進み、3ヶ月後のアンケートまで20例の実施を行い、心理解析のみでは40例の集積がある。主に術前の不安と術後のQOLに関連があり、論文として発表した。Frontiers in Psychologyに「Preoperative state anxiety predicts postoperative health-related quality of life: A prospective observational study on patients undergoing lung cancer surgery」としてpublishした。手術疼痛は侵襲だけでなく個人の感じ方の差が大きく予測が難しい。術前に用意していた鎮痛薬が十分でなく、強い苦痛を自覚した後に鎮痛薬の追加投与が必要となったり、満足な疼痛コントロールが得られるまでに時間を要してしまうことも多い。さらに今後、術前MRIで測定した脳特定領域の容積、STAIやその他の術前因子と術後疼痛(Numerical Rating Scale NRS)やEuroQol-5 dimensions-5 levels (EQ-5D-5L)で評価したQOLとの関連を明らかにする。その結果を踏まえ、非侵襲的に今までにない術後疼痛予測スコアを作成する。不快情動処理に関与する扁桃体などの領域や、疼痛抑制系の前頭前皮質背外側などの領域の容積が疼痛の感受性と関連が過去の研究からは示されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVIDの影響で前向き観察研究の結果を踏まえた介入が遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
前向きの観察研究で術前の不安が術後のQOL(well-being)に重要な因子であることがわかった。その上で術前の不安を改善させる方法としての介入研究を計画している。具体的にはコーチングやマインドフルネス、認知行動療法などを用いて介入していくことで術後のQOLの改善を図っていく方針である。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響で介入研究が遅れている。次年度は、新版STAI 状態・特性不安検査用紙などの必要経費や人件費に加え、介入に関わる諸経費が必要となる見込みである。
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Research Products
(1 results)