2021 Fiscal Year Research-status Report
次世代シーケンサーによる外科切除症例におけるctDNAの再発予測因子としての意義
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20K17764
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
小原 秀太 近畿大学, 大学病院, 助教 (20813926)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Circurating tumor DNA / 肺癌 / 手術 / 再発 / 予後因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの研究で、主に術後早期(3-12日)のctDNAに関して報告した。今年度は解析対象を47例に拡大するとともに、術後の採血ポイントを術後早期だけでなく、6か月毎におこなうことで、術後の予後予測だけでなく、術後再発の早期発見にctDNA解析が有用である可能性について検討した。ctDNAの検出にはNATERA社のSignateraを用いている。 術前にctDNAが検出されたのは28例(59%)、術後は5例(11%)であり、術前のctDNA陽性例と陰性例では無再発生存期間に有意差はなかったが、術後早期のctDNA陽性例は陰性例と比較して、有意に無再発生存期間が短縮していた(3年無再発生存率:0% vs 65%, p<0.01)。多変量解析でも術後早期のctDNA陽性のみが有意な予後予測因子であった。 また術後早期にctDNAが陰性であった42例のうち、3例が陽転し、この後に画像上も再発が確認された。 現在NATERAにてさらに追加検体を解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
NATERA社からの結果の送付が遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
追加の血液検体をNATERA社で解析中であり、これらの結果がそろった後に最終解析を予定している。
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Causes of Carryover |
NATERA社の結果の送付が遅れており、研究期間を延長するため。主に論文の校正費、学会費用に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Dose-dependence in acquisition of drug tolerant phenotype and high RYK expression as a mechanism of osimertinib tolerance in lung cancer2021
Author(s)
Shuta Ohara, Kenichi Suda, Toshio Fujino, Akira Hamada, Takamasa Koga, Masaya Nishino, Masato Chiba, Masaki Shimoji, Toshiki Takemoto, Junichi Soh, Tetsuya Mitsudomi
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Journal Title
Lung Cancer
Volume: 154
Pages: 84-91
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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