2021 Fiscal Year Research-status Report
注意欠陥多動性障害における内因性鎮痛機構の変化と痛みの慢性化機序の解明
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20K17775
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
鯉淵 郁也 群馬大学, 医学部附属病院, 助教(病院) (90846809)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 内因性鎮痛系 / ノルアドレナリン神経系 / 周術期血圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「注意欠陥多動性障害における内因性鎮痛機構の変化と痛みの慢性化機序の解明」というテーマで実験を進めてきた。過去の研究から、痛みの制御に はノルアドレナリン(NA)神経系を介した内因性鎮痛系が深くかかわっていることが示唆されている。特に慢性痛状態の動物においては、これら内因性鎮痛系が 減弱しており、脳機能にも変化を起こしていることが示唆されていた。本研究では、もともと脳機能に変化を起こしている動物では、痛みの感じ方に変化がある のか、さらには鎮痛薬の反応や痛みからの回復機構などに変化があるのかということを解明することを目的としている。 また、臨床現場において、痛みと血圧との関連は広く知られている。術前高血圧や低血圧は周術期の脳出血や心筋梗塞のリスクを上げることが知られており、術前に血圧測定がしばしば行われるが、その信頼性や術中血圧、その変動との関連は必ずしも明確になっていない。今回これらについて解明することも追加課題として研究している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の「注意欠陥多動性障害における内因性鎮痛機構の変化と痛みの慢性化機序の解明」という課題については、動物を用いた基礎実験を行っており、現在も継続中である。 周術期の血圧測定に関した研究を新たに進めており、論文投稿を検討中である。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き基礎実験、臨床実験ともに推進していく。
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Causes of Carryover |
動物実験計画に変更が生じたため、次年度使用額が生じました。引き続き適正に使用いたします。
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