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2020 Fiscal Year Research-status Report

廃用性筋萎縮に対するα7アセチルコリン受容体刺激薬GTS-21の抑制効果の検討

Research Project

Project/Area Number 20K17800
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

岩崎 肇  日本大学, 医学部, 助教 (00599368)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2022-03-31
Keywords廃用性筋萎縮 / アセチルコリン受容体
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、片側の下肢をギプス固定することにより作成する廃用性筋萎縮モデルを用い、特異的α7アセチルコリン受容体刺激薬であるGTS-21の筋萎縮抑制効果を調べることを目的としている。α7アセチルコリン受容体は主に中枢神経に存在しているが、筋萎縮が生じた場合に末梢の筋肉でも発現することが知られている。我々は、α7アセチルコリン受容体の廃用筋での増加は、筋萎縮を抑制するための反応ではないかと考えた。そこで、特異的α7アセチルコリン受容体刺激薬であるGTS-21が筋萎縮抑制に働くという仮説を立てた。これまでの研究でGTS-21の抗炎症効果は示されているが、筋萎縮抑制効果に関しては報告が少ない。
我々は、通常のマウスに加え、α7アセチルコリン受容体刺の存在しないα7アセチルコリン受容体ノックアウトマウスを用いることにより、廃用性筋萎縮の抑制にα7アセチルコリン受容体がどの程度寄与しているかを証明することができる。
廃用性筋萎縮は、集中治療などで長期臥床となった場合に生じる。集中治療からの回復には早期離床が重要であり、そのためにはいかに筋力低下を抑制するかが重要となってくる。本研究によりα7アセチルコリン受容体の廃用性筋萎縮抑制作用が証明されれば、長期臥床が必要な患者の筋力低下を抑制する新たな方法となる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

勤務地を変更後の科研費取得であったため、当初予定していた施設を使用できなかったため環境整備に時間を要した。また、COVID-19のパンデミックにより、衛生材料使用の制限や研究を自粛し臨床に時間を費やしたことにより当初予定していた研究スケジュールからやや遅れることとなった。

Strategy for Future Research Activity

片側の下肢をギプス固定することにより作成する廃用性筋萎縮モデルを用いて、特異的α7刺激薬であるGTS-21を投与する群と投与しない群に分け、引き続き下肢の筋重量の変化を調べる。
当初予定していたギプス固定による廃用性筋萎縮モデルの使用に加え、一方の坐骨神経を結紮する除神経モデルを用いた廃用性萎縮に対してGTS-21の効果を調べることを検討している。

Causes of Carryover

研究責任者の研究施設の移動により研究環境の整備と、COVID-19のパンデミックによる研究遅延により、初年度に計上したマウスや研究に用いる薬品の購入が想定を下回った。
次年度は、廃用性筋萎縮モデル作成に必要なマウス、ノックアウトマウス、GTS-21などの薬剤の購入を行う予定である。また、Rt-PCRに用いる試薬は廃用性筋萎縮マウスの筋肉の採取が終了次第購入する予定である。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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