慢性高血糖マウスのインスリン抵抗性と好中球機能からみた新しい術前血糖管理法の開発

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 20K17837
• Research Institution: Kobe University
• Principal Investigator: 上野 喬平 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (30833131)
• Project Period (FY): 2020-04-01 – 2023-03-31
• Keywords: 糖尿病 / 好中球貪食能 / インスリン抵抗性

Outline of Annual Research Achievements

慢性高血糖マウスにおける好中球機能改善のメカニズムを明らかにし、至適な術前血糖管理期間を調査することが本研究の目的である。昨年度は先行研究の結果からインスリン抵抗性改善と好中球機能改善の推移を検討するために、高血糖マウスを作成し、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)によるインスリン抵抗性を評価する同時に、抗好中球抗体を使用したフローサイトメトリーにより好中球機能(好中球貪食能および活性酸素産生能)を評価する予定であった。しかし実際高血糖マウスを作成するところから、covid-19感染の猛威により研究計画には遅れをきたしてしまっている。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

ウエスタンブロット法やフローサイトメトリーにより血糖降下療法中のマウス好中球内の分子活性(PI3K-Akt 経路やPKC経路、最終糖化産物(AGEs))を経時的に測定し、分子活性度の推移を検討する。以下の研究計画のように、令和2年上半期は、インスリンによる「介入1日間」のマウスに対して、好中球機能検査や細胞内分子活性を評価する予定であたっが、covid-19の影響により遅れをとってしまっている。

Strategy for Future Research Activity

令和3年からは、可能な限り遅れを取り戻し、高血糖マウスを作成し「介入１日間」から「介入４日目」までのマウスに対しての評価を行う予定とする。

Causes of Carryover

備品を整備し、積極的な研究推進をはかっていく