2022 Fiscal Year Research-status Report
A novel strategy for preventing postoperative delirium using indigestible oligosaccharides
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20K17841
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
西原 教晃 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (70836436)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 腸内細菌叢 / 術後せん妄 / 難消化性オリゴ糖 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、難消化性オリゴ糖摂取によって腸内細菌叢を改善し、それに伴う神経炎症制御から術後せん妄の予防効果を示すことである。本研究では難消化性オリゴ糖の一種であるラフィノースをマウスに投与することで術後せん妄の改善を狙っている。術後せん妄の病態の一つに神経炎症があるとされている。先行研究でも脳、特に海馬組織内の炎症を捉えた報告があるが、本実験系において明らかな神経炎症は確認できなかった。ただし、行動学的解析ではせん妄を確認することができ、難消化性オリゴ糖の投与により症状が改善することも分かっており、報告されている以外の機序の解明が必要となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験系やモデルの変更を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
western blottingやRT-PCRでも脳組織内の炎症を明らかにすることはできなかったため、血中の炎症性物質やHPA axisに着眼点を代えて術後せん妄の機序解明や予防改善策の確立を目指して研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
研究遂行の遅れに伴い、予定計画していた物品の購入が延期になってしまったため。次年度も引き続き研究を継続し、必要物品の購入に使用する。
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