2020 Fiscal Year Research-status Report
ウェアラブル活動量計を介したがん性疼痛に対するオピオイド適正モニタリング法の確立
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20K17842
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
杉山 洋介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (10773054)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ウェアラブル活動量計 / オピオイド血中濃度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では「がん性疼痛と活動量計で測定されたデータとの関連を明らかにする。」「世界にさきがけ、がん性疼痛とオピオイドの血中濃度が日常生活に与える影響から、科学的根拠に基づいたがん性疼痛の客観的評価システムを開発する。」「適切なオピオイドの投与量を設定できるシステムを構築し、有効性を明らかにする。」以上の3つの視点からがん性疼痛客観的に評価し、科学的根拠に基づいて疼痛マネジメントをするシステムを構築することを目的とした。 通常、がん性疼痛は患者の訴えのみに応じて投与量を調節してきた。しかしながらオピオイドの必要量は患者毎に大きく異なっており、オピオイドの有効性を客観的に評価できないことが最大の問題となっていた。そこで本研究では腕時計型の活動量計を用いることで「効いている」が日常の活動量に及ぼす影響についてデータを収集した。 まず、本研究では、研究運営管理のため、医師を始め研究協力者を募り、当大学での事務局を立ち上げた。がん性疼痛を有する患者への倫理的な配慮を行い医学系研究倫理審査委員会の承認を得た。現時点では目標症例数40例中12例の患者から同意を取得し、疼痛スコア、オピオイドの血中濃度および、活動量のデータ収集を行っている。引き続き症例数を蓄積し、オピオイドの血中濃度および、がん性疼痛が日常の活動量に及ぼす影響について解析を行っていく。 本研究が達成されれば、がん性疼痛を客観的に評価することが可能となり、科学的に根拠に基づいたがん性疼痛の治療ストラテジーの構築が可能となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
やや遅れている背景に新型コロナウィルス感染症による入院患者の減少が影響している。ひき続き症例を蓄積し、データ収集・管理をおこなっていく。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き症例を蓄積した後に、疼痛スコアが活動量に及ぼす影響を検証し、疼痛スコアに対してオピオイドの血中濃度と、活動量、一般生化検査値から多変量解析を行い、説明変数を決定していく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症に伴う緊急事態宣言などがあり出張旅費が使用できなかった。
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Research Products
(1 results)